2014 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫疾患発症に関わる口腔レンサ球菌の病原因子の解明
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24592833
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
弘田 克彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (60199130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 圭史 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10335804)
岡村 裕彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20380024)
三宅 洋一郎 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80136093)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サイトカイン / ヘパリン / ヘパラン硫酸 / vesicle |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】細菌が細胞外に分泌する extracellular vesicle (eV)により運搬される物質が宿主細胞に対して致死作用や過剰なサイトカイン産生誘導による炎症惹起作用を有することが示されている。Streptococcus intermedius(Si)は、誤嚥性肺炎の原因菌として知られており、近年では嚢胞性線維症患者からの分離報告例も急増している。我々は、これまでにSi菌体外に局在するHistone-Like Protein (eSi-HLP)の病原性について解析を行ってきた(Cell Microbiol. 2008)。しかし、eSi-HLPの分泌メカニズムは明らかとなっておらず、誤嚥性肺炎患者の咽頭細菌叢中では多くのeVが観察されている。本研究では、eSi-HLPの結合解析を行うと共にvesicleとの関連について考察を加えた。【材料と方法】rSi-HLPは Si ATCC27335からhlp 遺伝子をクローニングして塩基配列を決定し、大腸菌内で発現誘導後に精製した。24穴プレートに形成したSi ATCC27335 BiofilmのTEM観察と抗Si-HLP抗体を用いた免疫電顕観察を行った。また、抗Si-HLP抗体を用いて数種のレンサ球菌の表層ならびに菌体内でのHLP発現量を調べ、さらにヘパラン硫酸アレイや糖鎖固定化アレイを用いてrSi-HLPの結合解析を行った。【結果と考察】免疫電顕観察により、Si-HLPのRKクラスターを有するArm regionが、eV外表面に突出していること、さらにSi-HLPがVesicleにより菌体外へ分泌される可能性が示唆された。またSi-HLPは、ヘパリンやヘパラン硫酸と特異的に結合し、その結合はGlcNH2の2位アミノ基の硫酸化が必須であることが示された。eSi-HLPのVesicleを介した分泌機構とその結合特異性が、誤嚥性肺炎等の病原性に関与している可能性が考えられる。
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Research Products
(2 results)