2013 Fiscal Year Research-status Report
舌痛症発症に対するSatellite glial cellsの関与
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24593064
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
篠田 雅路 日本大学, 歯学部, 准教授 (20362238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 正岳 日本大学, 歯学部, 准教授 (10231896)
田邉 奈津子 日本大学, 歯学部, 准教授 (10409097)
岩田 幸一 日本大学, 歯学部, 教授 (60160115)
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Keywords | 舌痛症 / TRPV1 / Artemin / GFRalpha3 |
Research Abstract |
舌痛症は、舌に炎症や腫瘍などの器質的な変化が認められないにもかかわらず痛覚異常を生じる疾患である。本研究では2,4,6-trinit robenzene sulfonic acid (TNBS) 舌投与により舌痛症モデルマウスを作製し、同モデルに生じる舌熱痛覚過敏に対するArtemin の役割について検討した。 C57/BL6雄性マウス(7w)の舌背にTNBS (10 mg/ml, 1h)を投与すると、投与後1日目より舌背に熱痛覚過敏が生じた。TNBS舌背投与後5日目、舌に組織学的変化は認められなかったが、舌背粘膜においてArtemin発現量が増加し、抗Artemin中和抗体およびTRPV1アンタゴニスト(SB366791)の投与により舌背の熱痛覚過敏が抑制された。また三叉神経節における舌投射Artemin 受容体(GFRalpha3)陽性かつTRPV1陽性神経細胞数が増加した。一方、三叉神経節におけるリン酸化TRPV1タンパク量に変化は見られなかった。さらにArtemin舌投与後5日目に舌背に熱痛覚過敏が生じ、SB366791の舌投与により舌背の熱痛覚過敏が抑制された。TNBS舌背投与後5日目、急性単離した三叉神経節細胞のTRPV1アゴニスト(Capsaicin)により誘導される内向き電流が増加し、抗Artemin中和抗体の舌投与により内向き電流の増加が抑制された。 以上の結果から、TNBS舌背投与により生じる舌背の熱痛覚過敏は、舌背粘膜で増加するArteminによる舌投射ニューロンにおけるTRPV1の増加が関与していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、交付申請書に記載した「研究の目的」に沿っておおむね順調に研究が進んでいる。しかしながら、ATP受容体アゴニストの三叉神経節内投与による行動薬理学的解析がまだ完全に終わっていない。実験終了にさきがけて、その成果を発表すべく論文執筆中である。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書に記載した「研究の目的」に沿って今後も研究を推進する。 ATP受容体アゴニストの三叉神経節内投与による行動薬理学的解析 あらかじめ頭頂部よりカニューレを刺入し三叉神経節内に留置し、ATPもしくはP2Y受容体アゴニストであるADPを三叉神経節内に連続投与する。投与開始後1日、7日、14日目に浅麻酔下にて機械的および熱刺激に対する逃避閾値の計測を行い、ATP受容体アゴニストの三叉神経節内連続投与により痛覚過敏がおこるかを検索する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
おおむね順調に研究が進んでいるが、若干各種アンタゴニストによる行動薬理実験の遅れがあるため各種アンタゴニストを購入しなかった。 若干各種アンタゴニストによる行動薬理実験を遂行するため、各種アンタゴニストを購入する。
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Research Products
(5 results)