Research Abstract |
膝OA患者に関する患者教育プログラムに関する文献レビューを行った.「self-management or self-care」「knee osteoarthritis」で検索し,そのうち運動療法の介入が中心ではないもの,RCTではないものを削除した結果88件を分析対象とした.88件をレビューし,サンプル数,信頼性・妥当性,RCTとしての条件を満たしていることなどから検討し,41件のアブストラクトテーブルを作成した.デザインには社会的認知理論の中心的概念である自己効力感理論を用いているものが多かった.介入期間は4週間~8週間が多く,痛みの減少,機能障害の向上,自己効力感の向上などの効果がみられた.介入は,運動療法,関節保護を中心としたプログラムで,参加者主体で目標やプランを立案させる内容であった.評価指標には,Arthritis self-efficacy scale,セルフマネジメントスキルの実施(関節保護,運動),痛み,行動体力,QOL尺度が用いられていた.以上の結果から,介入プログラムの計画として, デザインには,社会的認知理論を用いたRCTを実施することとした.評価尺度では,我々が開発したセルフケア能力尺度,生活上の困難尺度に加えて, Arthritis self-efficacy scale,セルフマネジメントスキルの実施health effectとしてpain scaleを選択する.さらに本年度は地域住民を対象とした健康教室を企画し,介入の有効性の確認を行った. 健康教室の運営では,自己効力感理論を活用し,内容は,運動のマネジメント,ストレスマネジメント,体重コントロールに関するもので, Audience Response Systemを用い,参加者の知識の定着を図り,健康管理方法への自信の向上をはかった.その結果,自己効力感得点は介入前後で有意に向上した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文化,学術雑誌への投稿準備に時間を要している.また,大学の科目数の増加,教育に関するエフォートが増加し,研究に割く時間が減少している.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画の実施が遅れ,介入プログラムに用いるBOOKLETの作成が間に合っていないため.また,学術雑誌への論文化,投稿が遅れているため. 介入プログラムに用いるBOOKLETの作成費,学術雑誌のへ論文化,投稿費に使用する.
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