2013 Fiscal Year Research-status Report
リワーク(復職)につなげるうつ病者とうつ病者家族の支援プログラムの構築と評価
Project/Area Number |
24593506
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
木村 洋子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (40280078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 雅美 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (50293808)
田嶋 長子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (60150992)
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Keywords | うつ病 / うつ病者家族 / リワーク(復職) / ゲートキーパー機能 / 心理教育プログラム |
Research Abstract |
今年度の目的は複合的に本研究を進めるために3つの目的を包含していた.1つ目は,広くプログラムを紹介することと参加者の拡大をねらいとして,本プログラムを紹介する独自のホームページの立ちあげと講演会の実施,プログラムを紹介するパンフレットの作成等々を予定していた.独自のホームページの立ち上げは今年度困難であったが,大学事業内ページとして本プログラムが掲載されている.また,今年度9月には「うつ病を知ろう」というスローガンのもと,精神科医やうつ病者家族に依頼し,医学的立場からのうつ病の見方や支える家族の立場からの心情など大学内施設を活用し講演会を実施した.参加者12名,うつ病者やうつ病者家族は9名,医療関係者・医療関係学生は3名であった.講演会終了後の感想では「体験談を交えて交流することができたので良かった」や「先生の説明や体験談がわかりやすかった」「シリーズ化してほしい」など概ね好評であった. 2つ目は現在復職しているうつ病者ご本人を対象に,リワーク(復職)までの体験を中心にインタビュー調査を行い,どのような体験をし,医療者や家族に対してどのようなサポートニーズがあるのかを明らかにするを目的としている.本調査については現在継続中である. 3つ目は研究分担者の参加観察により,プログラム内容を批判的に評価し,プログラムに修正を加えることにあるった.現在,試行的にプログラムを実施し,うつ病者家族のゲートキーパー機能を高めることを目的としたプログラム内容の確立に努めている.,
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在,プログラムは試行段階で,プログラム参加者を募集するという点で大学内施設で実施することに困難を抱えている.今後,医療機関,精神科訪問看護ステーションと連携し,医療施設内でのプログラムの実施を検討していく.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究はプログラム参加者を募集するという点で大学内施設で実施することに困難を抱えている.次年度は医療機関や精神科訪問看護ステーションと連携し,医療施設内でのプログラムの実施も検討していく必要がある.例えばディケアのプログラムへの組み込み参加や訪問看護ステーションの家族の集いに参加する等々を検討し,本プログラムを実施継続できる体制を構築する必要がある. また,リワーク(復職)までの体験についてのインタビュー調査を継続することと,調査により明らかになった休職中の体験や医療者や家族に対するサポートニーズについてはプログラムの中に組み込みたいと考えている.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度独自のホームページの立ち上げに必要な費用を計上していたが,独自のホームページは現在構想段階で,大きな費用支出がなかった. 次年度はプログラム参加者を確保するために,プログラムの紹介,医療機関との連携を軸として研究を進めたいと考えている.
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