2013 Fiscal Year Research-status Report
自殺未遂者に対する携帯メールを利用した自殺予防アプローチの構築
Project/Area Number |
24593510
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
児玉 豊彦 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (10549166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 健志 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60294229)
久保田 寛子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30582960)
高木 幸子 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, 研究員 (50515591)
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Keywords | つながり / 自傷行為 / ICT / 携帯電話 / メール / IT |
Research Abstract |
平成25年度は、精神科通院患者に対し、携帯メールによるアプローチを行い、その効果を評価した。 神戸市内の5つの病院、3つの診療所から30名の患者が研究に参加した.。それぞれ6ヶ月間、週に2回程度、定期的に患者の携帯メールにメールメッセージを配信した。また、患者が精神科外来を受診する前日に受診日を通知するメールを配信し、受診した際には、受診を肯定的にFeedbackするメールを配信した。本研究のメール配信による介入を評価するために、研究開始時に患者には、質問紙調査を実施し、さらに3ヶ月後、研究終了時にも質問紙調査を実施した。患者の主治医には、研究開始時、研究終了時に患者の状況を尋ねる質問紙による調査を行った。 また、月に1回、患者とその家族を対象にした勉強会を定期的に開催し、情報提供やメール配信への感想や要望などについての意見交換を行った。勉強会の開催もメールにて通知し、勉強会の参加者にもFeedbackのメールを配信した。 3月末時点で、15名の患者の介入が修了し、質問紙調査を実施している。今後は全てのデータ収集後、メール介入の総括的な評価を行い、今後の発展・活用に向けての改善を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に構築した、メール自動配信プログラムによる介入を実施することができた。調査票によるデータ収集を行い、調査結果による介入の効果を評価中である
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、全ての患者の研究データを分析し、本研究のメール介入の効果を評価する。その結果から、メール配信による人と社会のつながりを構築するための、より効果的なアプローチ構築へ向けて、更なる精錬を図る。また、それを基に、本研究で構築した人と社会のつながりの構築のためのメール介入によるアプローチのガイドブックを作成し、他機関や自治体に周知を図ることで、メール介入によるアプローチの導入の促進を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度中に、全ての患者への介入調査が終了せず、データの分析や報告書等の作成が出来なかったため。 本研究の報告書や、本研究で構築したプログラムのガイドライン作成等で使用する予定である。
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