2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593550
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
山本 恵子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (60274982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿山 英津子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 助教 (70588376)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 高齢者 |
Research Abstract |
本研究は、平成22・23年の挑戦的萌芽研究で行った研究結果で得られた知見と課題を解決すべく計画した。それは、自身で危険回避困難な高齢者が多い高齢者施設において、職種間協働による転倒予防は有効である。しかし、認知症高齢者への転倒予防は課題が残るが、転倒件数が減少している施設では、認知症高齢者を十分アセスメントして対策を講じていた。 そこで、平成24年度は熊本県内のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)を対象に、調査を予定していた。調査に向け、対象となるグループホームのリストアップをWAM-NET(独立行政法人福祉医療機構の運営サイト)で住所を公開している施設(平成24年度6月現在)のリスト作成を行った。次に、調査に向けた文献検討および認知症高齢者のアセスメント方法について学会等に参加し情報収集を行った。その中で、前年度まで実施していた研究結果と今回の調査準備で得られた知見をまとめ、2013年6月ソウルで開催される国際老年学会に発表申請を行ったところ、ポスター発表することが受理された(平成24年度)。そのため、平成25年6月25日ソウル国際会議場で発表を予定し、参加申し込みも終了した。 質問紙の作成では、検討に時間を要し、実際に認知症高齢者をケアする方の意見や他大学の研究者の助言を受けた。計画では、転倒事故の根本原因とされる5項目つまり、職員の不十分な情報共有、計画立案、アセスメント、評価および環境としていたが、それのみでは本研究の目的である認知症高齢者を中心に置いたという概念が、調査では確認が難しいと判断し、質問紙作成に時間を要し、結果的に今年度は調査準備で終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定では、熊本県内のグループホームの調査が終了している予定であった。しかし、調査に向けて質問項目を精選するための文献検討および情報収集において、よりよい研究成果をあげるために項目検討に時間を要してしまった。さらに学内業務が多忙を極め、研究にも少なからず影響してしまったと反省している。 達成度としては、文献検討およびその中で得られた知見は国際学会での発表者として受理された。しかし、研究全体の達成度から考えるとやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、前年度の遅れを取り戻すため県内の調査を実施する。そのための倫理審査を7月に受け、夏に調査を予定している。倫理審査で承認されればその後の準備は済んでいるため、研究の遅れは今年度中に取り戻せると考える。今年度予定している2次調査については、調査協力者の都合で調査日程を決めるため、年度内が困難な施設がでてくることも予測される。その際は、当初計画通り、最終年度の前半に調査を行う。 また、研究結果はまとまり次第、学会などで発表していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に予定していた調査費用を平成25年度に回して、使用する予定である。従って平成25年度は、当初予定していた25年度分に加えて、平成24年度実施予定の調査費用も使用することとなる。それによる研究費の過不足は、現在の計算上はない見込みである。
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