2013 Fiscal Year Research-status Report
医療コミュニケーションにおける共同意思決定過程の解明
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24616003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石崎 雅人 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (30303340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野呂 幾久子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10242752)
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Keywords | 医療コミュニケーション / 共同意思決定 / がん患者 / 抗がん剤治療 |
Research Abstract |
2013年度は、2012年度に行った、がん患者の化学療法に関する意思決定質問紙調査の結果とその初期分析をもとにさらに分析をすすめ、1)患者が共同意思決定をどのようなプロセスと認識しているのか、2)意思決定方法と患者満足度の関係、を明らかにした。決定プロセスを比較すると、共同意思決定型は医師主導型より医師の情報提供量や患者の情報収集量が多かった。また、患者主導型に比べ、医師から治療の選択肢を示された人が多く、医師が望ましいコミュニケーションを取っていた。意思決定方法間で満足度に差は見られなかったが、期待と実際の決定方法の一致による差は認められ、期待した決定方法で意思決定を行った患者はそうでない患者より納得度、満足度ともに高かった。さらに、共分散構造分析により、治療に対する満足度、治療法の決め方に対する納得度、治療の効果、コミュニケーションの内容、コミュニケーションの方法の関係モデルを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2013年度は、当初の計画通り、共同意思決定に関する質問紙調査の結果とその初期分析をもとに、決定過程に関する知見をまとめるとともに、モデルを構築することができた。その成果については、日本保健医療行動科学会、International Conference on Communication in Healthcareに投稿している。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年度までは、質問紙調査を中心に研究をすすめてきた。質問紙調査では、治療の意思決定に関するさまざまな認識やそれらの関係を明らかにすることができた。2014年度はより具体的な意思決定支援のあり方を検討するために、医療者(医師・看護師)に対して、患者による意思決定の支援に関する理想・難しさについてインタビューを行い、それを整理することにより、コミュニケーションの共通基盤を構築することを目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
医療者の方へのインタビューが実施できなかったため。 医療者の方へのインタビュー、その書き起こし、分析の補助に使用する。
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Research Products
(13 results)