2012 Fiscal Year Research-status Report
イスラーム世界における格闘技の意義 ~格闘技観・勝負観・教育観・娯楽観・役割~
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24650393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
菱田 慶文 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 助教 (60625862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴山 信二朗 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 助教 (40572235)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アラブ / イスラーム / 格闘技 / ブラジリアン柔術 / ムエタイ / キックボクシング / 学校体育教育 / 民間スポーツ |
Research Abstract |
2012年度は、2回の現地調査を実施した。8月のラマダンの期間は、約10日間滞在し、以下の機関を訪問した。調査地と調査内容は、以下の通りである。 Cultural Foundation、Muay Thai Club、National Library、Abu Dabhi Centre for Technical & Vocational Education & Training、UAE Ju-Jyutsu Wrestling & Judo Association、Abu Dhabi Education Council、Ministry of Tourism、Ministry of Culture、Youth & Community Development Centerを訪問し、有識者などからUAE(特にアブダビ首長国)におけるスポーツおよび格闘技事情に関する聞き取り調査をおこなった。併せて、実体験を得るため、格闘技の練習に参加した。2月の調査では、約2週間の現地調査を行なった。 調査地と調査内容は、以下の通りである。 Muay Thai & Capoeira sport Club、Abu Dhabi Vocational Education & Training Institute、UAE Ju-Jyutsu Wrestling Judo & Kick Boxing Association (ADCC)、Zayed Al Thani School、Get Moving Sports Clubおよびドバイ(Contender MMA)、アルアインを訪問し、柔術を中心に合気道、キックボクシングのコーチから現地でのトレーニング事情などについて聞き取り調査をおこなった。併せて、格闘技実践理由などについて練習生数人にプレ・インタビューを実施した。また、トレーニングを観察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通り進行している。 しかしながら、現地調査の過程で新たな気付きもあり、今後の研究方針を良い意味で修正する必要を感じている。 なぜなら、調査地であるアラブ首長国連邦では、国策として、外来格闘技であるブラジリアン柔術、アラブ・ムエタイを非イスラーム教徒である外国人コーチを雇用し、公教育に取り入れることにより積極的に普及しているという状況が新たに判明したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
公教育の現場、特に中等教育レベルでおこなわれているブラジリアン柔術を取り入れた体育教育に関して、指導者および生徒を対象に、インタビュー調査を実施する。そのため、調査者自身が体育教育に参加し、指導者および生徒との精神的距離を縮めることをおこなう。 また、近年になりアブダビ首長国政府が振興に力を入れ始めたアラブ・ムエタイについても調査をおこない、格闘技種目間の比較を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記の研究を推進するために、当初計画よりも長期間現地に滞在し、現地調査を行なう。そのために、計画していた次年度予算に加え、今年度繰越分を使用する。
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