2014 Fiscal Year Research-status Report
立位股関節回旋角度並びに荷重動揺軌跡測定による運動技能評価システムの確立
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24650394
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
竹内 京子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (20531388)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 股関節 / 回旋角度 / 測定評価 / 重心動揺 / 荷重動揺 / 開脚角度 / 運動能評価 / 姿勢制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の2つの目的に沿い研究活動に従事したが、データ収集を継続して行う必要が生じたため、本来の研究期間がH24-26年度であったところ、1年間の延長申請が認められたため、H27年度も引き続き、データ収集およびデータ解析に従事することとなった。 第一の研究目的である、本測定法のPRを兼ねたデータ収集活動では、可能な限り運動現場に出向きデータおよびPR活動に努め、一般人のデータとしては3年間で700名ほどのデータが収集でき、時とともに、本測定法へのニーズが高まってきていることは、PR効果が徐々に浸透しているもの考えられる。 第二の研究目的である、評価の確立には評価プログラムの作成のため運動錬度や技能の高いトップアスリートを対象としたデータ収集が必要不可欠であり、H26年度から引き続きスノーボード、射撃(ライフル、ピストル)アーチェリー、重量挙げ選手から定期的にデータ収集を得て、基礎的な解析に努めている。 研究の成果は、主に、学会で公表し、関連研究も含め、研究者本人の発表は6題、連携研究者、協力者などの共同研究発表8題の計14題を発表した。人類働態度学会では、股関節の動的安定性の評価について論じ、体力医学会関東地方会では、トレーニングが及ぼす立位股関節内外旋角度への影響観察などをおこない、解剖学会では、ヒトの姿勢制御や歩行姿勢にかかわる下肢の筋のうちヒラメ筋を中心再検討を行い、生体でのエコー観察による新しい観察法を提供した。このほか、大学院生や学部生の研究発表指導を行う中で、股関節回旋角度測定法を応用した実験系の指導を行い、研究への応用PRに努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の第一の目的である、立位股関節回旋角度測定法のPR活動に関しては、概ね達成していると考えている。連携研究者や協力者からの協力の輪が広がり、多方面の方たちからの測定要請があり、収集データ数事態は、当初の目標数を満たしている。 第二の目的である運動技能の評価法に関する研究でも、一般人とトレーニング錬度の高い選手との違い、スポーツ運動障害のスクリーニングなど、当初の目標を達成することは概ねできたのは満足できるものである。しかしながら、研究者が筆頭発表者となる論文作成にまでは至らなかったことから、目標達成度としては概ね順調に進展しているという評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
H27年度も引き続き、いっそうのデータ収集に努め、協力者を募り、本測定法の普及に努める。トップアスリートの中の、真のトップと、成長過程にあるアスリートを継時的に観察し、視覚障害者スポーツアスリートの調査も行うことで、姿勢制御力にかかわるさらなる詳細なデータ分析に努め、評価プログラムの作成にまで至る基礎データの提供を図る予定である。 研究成果の発表は、今まで同様、人類働態学会、日本体力医学会、日本人類学会、日本柔道整復接骨医学会、日本体育学会支部北関東地域学会などで行い、解析結果の開示とともに本測定評価法のPRに努める予定である。
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Causes of Carryover |
雇用していた大学院生が予定最終月を待たず、業務から離れたため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度の一年間の研究延長が認められたため、予算の29416円はデータ収集活動費用に充当する予定である。
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Research Products
(15 results)