2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24650540
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
糸井 充穂 日本大学, 医学部, 准教授 (40422448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田近 謙一 日本大学, 医学部, 教授 (30155072)
宇田川 誠一 日本大学, 医学部, 教授 (70193878)
田代 健治 日本大学, 医学部, 教授 (90060037)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学教育 / 教育工学 / 医学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、医学教育に必要でありながらカリキュラムの改正や削減で、十分に時間を割く事が出来ない理数系の基礎科目を、一般教育過程で強化・充実をはかるために、物理学・数学および生物学分野を融合した、視覚的・実質的な医学教育用の数理教材を開発し研究する事を目的とした。そして、これらの教材を授業および実習で試すことにより、医療に従事する人材育成の将来を見据えた理数系教育のあり方とは何かを検討した。具体的には、1.ハイスピードカメラを用い身近な自然現象を視覚化し、統計学と結びつけ測定結果を検証する、2.Javaを用いたシミュレーション教材を用いて数学・物理学・生物学の分野がまたがった学習項目を視覚的に学習できるようにする、3.物理学実習を整備し、医学教育と関連した実習項目の強化をはかる、以上の3項目を、学生の学習意欲を高めることを念頭に置いて実施した。また一般教育を受けている医学部1、2年生にこれらの教育効果をはかるためのアンケートを3年間実施した。その結果、本研究を遂行することで、「物理学の授業・実習を受けて医学と関わりがあるがあると感じられる学習項目がある」と感じた学生の割合は初年度(平成24年度)78%から最終年度88%(平成26年度)と、10%の増加があった。また、「実習の強化により、講義への理解が深まった」と解答した学生の割合は平成25年度69%から最終年度(平成26年度)84%と大幅に増加し、数学・物理学・生物学の融合教材を試行することによる成果を得る事が出来た。
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