2013 Fiscal Year Annual Research Report
アブダビ首長国連合での日本語教員多文化性開発の考察
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24652107
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
ラムザン 優子 立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (70589564)
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Keywords | 多文化性 / インターカルチュラリティー / 日本語教育 / グラウンデッドセオリー |
Research Abstract |
平成25年度は引き続き参考文献調査、本研究最後のデーター収集としての教員のインタビュー、教員の内省分析、本研究のステーキホールダーとの最後の面談を行い、加えて世界各国からの研究者との交流による本研究の方法論などへの意見交換を行った。 4月から7月迄は参考文献を調査し、それまでの文献調査結果と比較に集中した。6月に比較教育学会の世界大会でそれまでの成果を発表し、多文化性開発、インターカルチュラリティ教育に興味を持つ研究者との交流をはかり、本研究を完了させるに当たり最後の論点の整理に勤めた。9月には京都に学生を引率した本研究の参加者であるアブダビの教員2人へのインタビューを行った。10月にアブダビを訪問し、アブダビATHS校の校長、プログラムスポンサーとの面談を行った。このように平成24年に続き、25年度もほぼ計画通りに実績を残す事ができ、グラウンデッドセオリーに基づいた研究方法を基盤にして執行され、日本語教員の多文化性の理解の仕方と教員自身の多文化性の開発がどのように成されるのかを明細にする事を目的にした本研究は完結に至る事ができた。また質的研究の方法論の一つであるグラウンデッドセオリーを駆使したリサーチとして次への課題も明白にすることができた。 上記に示した研究実績は多言語多文化共生日本語教育を実践する教員の多文化性の理解の仕方を明白にし、それが日本語学習者の多文化性の開発にどのように影響を及ぼすのかを明確にし、現在世界の教育一般に求められている多文化間のコミュニケーションを円滑に執行することができる人材育成に貢献する。その一環として専門誌への投稿を準備中である。
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