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2012 Fiscal Year Research-status Report

オートファジー欠損関連蛋白から創薬を探る

Research Project

Project/Area Number 24659416
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

猪阪 善隆  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00379166)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高畠 義嗣  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30403075)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords尿細管 / オートファジー / 炎症 / ミトコンドリア / 酸化ストレス
Research Abstract

我々は近位尿細管細胞特異的オートファジー不全マウス(Atg5 KOマウス)を作成し、老化に伴い、尿細管細胞が肥大し、機能的にもアミノ酸尿や糖尿などを呈することを明らかとした。また、虚血・再灌流傷害により、尿細管細胞の傷害の程度がより高度になることを確認した(J Am Soc Nephrol 2011; 22: 902)。また、シスプラチン腎症においても、尿細管傷害や酸化ストレスが高度となることを明らかとした、このオートファジー不全マウスで尿細管細胞に蓄積する凝集蛋白を解析することにより、尿細管傷害で観察される老化や炎症に関わる蛋白質が同定されれば、尿細管間質障害や老化を阻害する薬剤を明らかにすることを目的としている。現在、オートファジー不全マウスの尿細管に凝集した蛋白をレーザーマイクロダイセクション法により、2000個単離しており、また、同時に不溶性画分化法による単離を行い、shotgun 解析を行うとともに、得られたアミノ酸情報等をもとに、データベース検索を行い、機能やタンパク質の局在により、蛋白質を同定を行っている。現在、ミトコンドリア関連蛋白やER関連蛋白なども同定できている。また、機能的にも、炎症に関わる蛋白を同定しており、機能解析を行っているところである。また、Moire現象を解析することにより、p62との結合様式も解析しており、興味深いデータが得られている。今後は、これらの蛋白の機能をさらに解析し、創薬へとつながる研究を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

おおむね、計画通り、オートファジー不全マウスの尿細管に凝集した蛋白をレーザーマイクロダイセクション法により、2000個単離したうえで、shotgun 解析を行うとともに、得られたアミノ酸情報等をもとに、データベース検索を行い、機能やタンパク質の局在により、蛋白質を同定を行えている。

Strategy for Future Research Activity

今後は同定さえた蛋白について、Moire現象を解析することにより、p62との結合様式も解析を進める。興味深いデータが得られている。今後は、これらの蛋白の機能をさらに解析し、創薬へとつながる研究を進めていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

病態に関わると推定できる蛋白をいくつか同定しており、今後ノックアウトマウスの作成やsiRNAを用いた検討を行う予定である。
ノックアウトに関しては、候補蛋白のKOマウスと、オートファジー不全マウスを交配することにより、オートファジー不全マウスで見られた尿細管傷害や老化が改善するか検討する予定としているが、次年度では、ノックアウトマウスの作成のみに留まる見込みである。
siRNAを用いた研究では、培養尿細管細胞に候補蛋白のsiRNAを導入することにより、ストレス下における尿細管傷害が抑制されるか検討する。培養Atg5(-/-)PTcおよびAtg5(+/+)PTcに対して薬剤等によりオートファジーを誘導した際に、それぞれに細胞に候補蛋白のsiRNAを導入することにより、尿細管細胞傷害が軽減されるかなど検討する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results)

  • [Journal Article] Chloroquine in cancer therapy; A double-edged sword of autophagy.2013

    • Author(s)
      Kimura T, Takabatake Y, Takahashi A, Isaka Y.
    • Journal Title

      Cancer Research

      Volume: 73 Pages: 3-7

    • DOI

      10.1158/0008-5472.CAN-12-2464.

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] The protective role of autophagy against aging and acute ischemic injury in kidney proximal tubular cells.2012

    • Author(s)
      Isaka Y, Kimura T, Takabatake Y.
    • Journal Title

      Autophagy

      Volume: 7 Pages: 1085-1087

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Autophagy Guards Against Cisplatin-Induced Acute Kidney Injury.2012

    • Author(s)
      Takahashi A, Kimura T, Takabatake Y, Namba T, Kaimori J, Kitamura H, Matsui I, Niimura F, Matsusaka T, Fujita N, Yoshimori T, Isaka Y, RakugiH.
    • Journal Title

      The American Journal of Pathology

      Volume: 180 Pages: 517-525

    • DOI

      10.1016/j.ajpath.2011.11.001.

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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