2013 Fiscal Year Annual Research Report
高度侵襲時における腸管機能不全の免疫学的機序解明と新規治療法の開発
Project/Area Number |
24659805
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
前山 義博 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80614031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 正二郎 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70381960)
石川 岳彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (70280849)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
久保 秀司 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10441320)
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Keywords | γδT細胞 / 侵襲 |
Research Abstract |
手術・外傷時など、高度侵襲時の患者に発生することがある腸管機能不全に対して、自然免疫細胞解析(新しく発見されたアクセサリー細胞を中心に)、消化管細胞の機能解析を行うことで、新規治療法を開発を目指して研究を行った。 本年度は、ヒト検体の解析を行った。成人男性健常人をコントロールとして、悪性腫瘍手術前患者において、自然免疫細胞γδT細胞のアクセサリー細胞であるCD56brightCD11c+細胞、γδT細胞の細胞数、及び培養時の両細胞の増殖能についてフローサイトメトリー法で解析した。コントロールでは、リンパ球全体に対してCD56brightCD11c+細胞の割合は極めて少なく、IL-18,ゾレドロネートの存在下で非存在下と比較して有意に増殖割合が増えた。手術前患者では、コントロールと有意差を認めない症例が多かったが、血液採取時よりCD56brightCD11c+細胞数が多い患者も複数含まれ、悪性腫瘍存在下で増えている可能性が示唆された。また、IL-18、ゾレドロネートでの刺激に対して、反応が乏しい症例もあり、すでに増殖刺激が加わっている可能性も示唆された。今後は、同一患者の術後検体との比較、腸管切除を伴う患者検体の解析を行っていく計画である。 また、顕微鏡下で同一細胞を追跡をにより、アクセサリー細胞が及ぼすγδT細胞の機能変化(亢進、抑制など)を解析することを目指し、画像解析ソフトを開発中である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Inhibition of CCL20 increases mortality in models of mouse sepsis with intestinal apoptosis.2013
Author(s)
Kitagawa Y1, Kikuchi S, Arita Y, Nishimura M, Mizuno K, Ogasawara H, Kawano T, Ochiai T, Otsuji E, Imai T.
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Journal Title
Surgery
Volume: 154(1)
Pages: 78,88
DOI
Peer Reviewed
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