2013 Fiscal Year Research-status Report
まちの保健室ナースの看護力で形成する急病や災害に備えられるまちづくりと効果の検証
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24659960
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
神崎 初美 兵庫県立大学, 付置研究所, 教授 (80295774)
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Keywords | 災害看護 / まちの保健室 / 地域住民 / 急病時 / 要援護者 |
Research Abstract |
1.急病時・災害時の対処と地域連携について、必要な知識に関する講義プログラムの作成をした。「急病に地域でどう備えるか」「災害時に地域でどう備えるか」について30分程度で学べるようにした。地域住民がより行動に移しやすいように、実際に参加者に演劇をしてもらい、作成した図入りの表を配布し、電話のそばに貼るよう使用方法を教育した。昨年度は3地域で講義を行った。兵庫県看護協会主催のまちの保健室開催時にもこれを実施した。その後、この実施支援に携わったボランティア看護師達が、このプログラムを用いて、淡路島と明石の一か所づつで開催した。看護職の力を借り今後も多くの地域での開催が可能と考える。また、阪神淡路大震災記念イベント開催時にも解説プログラムシートを解説しながら配布し広報・啓蒙活動も続けている。 2.災害時の要援護者避難に関する具体的方略については、平成25年8月に「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取り組み指針」が内閣府(防災担当)より出された。各市町村には、要援護者一人一人にテイラーメイドな避難行動支援方法の提案を推進することが義務づけられるようになった。この背景のもと、明石市からの筆者への要請もあり、ケアマネージャーや自治会長とも連携し、要援護者一人一人にテイラーメイドな避難行動支援について講義しその後話し合いを重ねている。 3.地域住民の減災力向上支援として、中等教育や地域の「備え」強化のためにオリジナルの授業展開と教材を提供している。平成24年度も1箇所の中学校の全学年に実施した。 4.看護専門職の中学校区内地域ネットワークの構築については、兵庫県看護協会の委員会によって兵庫県計9支部の災害時の備えや病院同士の連携、災害支援ナースの活躍の場について検討している所である。各支部でも、災害時にも活動できる災害支援ナースやまちの保健室登録ナースで災害支援できる人を増加させつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画予定としていた、講義プログラムの作成、災害時の要援護者避難に関する具体的方略、地域住民の減災力向上支援、看護専門職の中学校区内地域ネットワークの構築について順調に進めて行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
災害時の要援護者避難に関する具体的方略、地域住民の減災力向上支援、看護専門職の中学校区内地域ネットワークの構築についてより具体化したものを目指したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究実施場所となった中学校が通勤経路であったため交通費が削減できた。 予定していたホームページの改築の必要が無くなった。 減災教育関連ホームページの充実を予定している。 英語論文作成時の翻訳補助費用として予定である
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Research Products
(7 results)