2014 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート細孔に存在する凝縮水の圧力変動と移動による構造物動的応答の変化
Project/Area Number |
24686054
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
藤山 知加子 法政大学, デザイン工学部, 准教授 (60613495)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ひずみ速度依存性 / 細孔構造 / 水圧 / 含水率 / 粘性 / 負圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の目的」本研究の目的は,含水コンクリートのひずみ速度効果発現メカニズムを検討し,コンクリート細孔内の自由水がひずみ速度効果に影響を及ぼすメカニズムを明らかにすることである. 「研究実施計画」に基づく実績の概要 ・具体的内容・含水コンクリートのひずみ速度効果発現メカニズムを載荷速度の異なる一軸圧縮試験及び四点曲げ試験を用いて検討した.コンクリートの一軸圧縮試験では,載荷速度,W/C,含水状態をパラメータとし載荷試験を実施した.ひずみ速度効果を検討するため載荷速度は高速及び低速とした. W/Cはコンクリートの細孔構造の違いによる,自由水の量や存在スケールが及ぼす影響を検討するためとした.コンクリート細孔内に存在する自由水の有無がひずみ速度効果に及ぼす影響を把握するため,含水状態を設定した.その結果,ひずみ速度上昇に伴い圧縮強度及び縦弾性係数の増加は供試体条件に関わらず確認されたが,横弾性係数の増加は湿潤状態供試体のみ示した.また,低W/Cほどひずみ速度効果による圧縮強度,横弾性係数の増加が現れた.一方,RC供試体の四点曲げ試験では,載荷速度,引張鉄筋の有無,含水状態をパラメータとし載荷試験を行った.準高速載荷において湿潤状態のRC供試体の引張強度の増加が示された.さらに,乾燥後に水を再浸漬させた供試体でも,ひずみ速度効果による引張強度の増加が示された.以上の結果より,微小細孔内における正の水圧及び微細ひび割れ内の負の水圧が含水コンクリートのひずみ速度効果を発現させる要因の一つであることを示唆した. ・意義・コンクリート内部の微小水圧がひずみ速度依存性に関与することを,実験および簡易数値モデルによって明らかにすることができた. ・重要性・国内外で100年前から知られているひずみ速度依存性についてそのメカニズムの一端を示したことは重要な成果である.
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)
-
-
-
-
-
[Book] Life-Cycle of Structural Systems: design, assessment, maintenance and management2014
Author(s)
Editor(Hitoshi Furuta, Dan M. Frangopol and Mitsuyoshi Akiyama),Author(R. Matsushima, K. Matsuda, M. Yokota, T. Maeshima, Y. Koda, K. Oyamada, I. Iwaki, K. Matsumoto, H. Yamagishi, S. Tsuchiya, Y. Tanaka, T. Sudoh, C. Fujiyama, T. Kaji, Y. Ogiyama, A. Kamiharako, et al.)
Total Pages
433
Publisher
CRC press