2014 Fiscal Year Annual Research Report
細胞のがん化に関与するエンドサイトーシス機構の構造的基盤
Project/Area Number |
24687014
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
嶋田 睦 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (70391977)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | エンドサイトーシス / がん / 脂質膜 / X線結晶構造解析 / タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
エンドサイトーシスは、真核細胞が細胞外から外部の物質を細胞内に取り込む基本的な仕組みの一つであり、細胞表面受容体の内在化など、様々な基本生命現象を担う。エンドサイトーシスは細胞のがん化にも関与するが、その機構には不明な点も多い。本研究は、細胞のがん化と関わりの深いエンドサイトーシス関連タンパク質の構造機能解析を行い、エンドサイトーシスによる細胞のがん化への関与機構の解明を目的とする。昨年度はエンドサイトーシスのうちクラスリン依存性エンドサイトーシスに関与するタンパク質であるSGIP1について、そのμ homology domain (μHD) 単独および、細胞のがん化と深く関連するエンドサイトーシス関連タンパク質であるEps15の約10残基からなるμHD結合領域との複合体の構造決定に成功した。Eps15のこの約10残基の領域を含む約30残基の領域はμHDに100倍以上強く結合する。今年度はこの親和性向上機構の解明のためにまず、μHDに強く結合するEps15の約30残基の領域に対応するフラグメントとμHDの複合体の構造決定を行った。複合体の結晶構造では、Eps15のフラグメント中の既にμHDとの結合様式の判明している約10残基の領域に対応する電子密度は明瞭であったが、それ以外の領域の電子密度は不明瞭であった。したがって親和性の向上がμHD上にEps15の約10残基の領域の外側の領域に対するさらなる結合部位があることによるという可能性は低いと考えられた。さらに変異体解析により、この親和性の向上が遠位の静電相互作用などの既知の機構によるものでもなく新規の非直接的な機構による可能性が高いことを見いだした。またEps15には上記の30残基の領域に対応する一つの強いμHD結合部位と少なくとももう一つの弱い結合部位が存在することを等温滴定カロリメトリーなどの分析手法により見いだした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] TRPV4 channel activity is modulated by direct interaction of the ankyrin domain to PI(4,5)P₂2014
Author(s)
Takahashi N, Hamada-Nakahara S, Itoh Y, Takemura K, Shimada A, Ueda Y, Kitamata M, Matsuoka R, Hanawa-Suetsugu K, Senju Y, Mori MX, Kiyonaka S, Kohda D, Kitao A, Mori Y, Suetsugu S.
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Journal Title
Nat. Commun.
Volume: 5
Pages: 4994
DOI
Peer Reviewed
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