2013 Fiscal Year Research-status Report
不特定多数の人物のおおまかな動きに注目した行動パターンの学習・認識に関する研究
Project/Area Number |
24700195
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
青木 茂樹 大阪府立大学, 現代システム科学域, 講師 (90390541)
|
Keywords | パターン認識 / おおまかな流れ / 監視システム |
Research Abstract |
本研究課題では、申請者らが世界に先駆けて実現した、多数の人物のおおまかな流れに着目して非日常状態を検出する手法を、複数の監視カメラが設置されている環境にも適用できるように拡張し、以下の点を研究期間内に明らかにすることを目的として、研究を遂行している。 1) 不特定多数の人物が存在する環境における多数の人物のおおまかな行動パターンの表現方法を複数の監視カメラが設置されている環境に適用できるように拡張する方法、2) おおまかな行動パターンの逐次学習方法と非日常状態の検出方法、3) 複数の監視カメラの中から、監視員が注視すべき監視映像を自動的に選択し、推薦する方法、4) 不特定多数の人物が存在する、広範な環境における自動監視システムへの応用可能性。 平成25年度は、平成24年度までに得られた研究成果並びに知見に基づき、複数の監視カメラが設置されている環境における行動パターンの表現方法の検討、および単一の監視カメラから得られる映像中の不特定多数の人物の流れが正常であるのか、異常であるのかを検出する手法の検討、複数の監視カメラの中から、監視員が注視すべき映像を自動的に選択し、推薦する手法を検討した。 以上の検討の結果、得られた成果を電子情報通信学会論文誌(査読有り)、The Second Asian Conference on Information Systems (査読有り)、International Journal of Advanced Computer and Applications (査読有り)にて発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は、複数の監視カメラが設置されている環境における行動パターンの表現方法、監視カメラから得られる映像中の不特定多数の人物の流れが正常であるのか、異常であるのかを検出する手法、複数の監視カメラの中から、監視員が注視すべき映像を自動的に選択し、推薦する手法を検討した。また、検討結果を基にして得られた研究成果を国際会議、国内論文誌、海外論文誌にて発表した。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度についても当初の計画通りに、監視対象が複数の場合に適用できる手法の検討を、平成25年度までに得られた研究成果並びに知見を基に推進する予定である。 具体的には、単一の監視カメラから得られる映像中の不特定多数の人物の流れが正常であるのか、異常であるのかを検出する手法の複数監視カメラ環境への適用可能性の検討、複数の監視カメラが設置されている環境における行動パターンの表現方法の更なるブラッシュアップ等を実施する予定である。 以上の検討結果に関して、成果を達成するたびに国内の研究会や国際会議にて発表し、発表時の質疑応答に基づいて研究方針・研究計画を適宜見直し、本研究課題を遂行する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の当初計画では、大量の監視映像を保管するためのネットワーク接続型ハードディスクドライブおよび高速なワークステーションを購入予定であったが、複数の手法を並列に処理する方が効率が良いと考えたため、ネットワーク接続型ハードディスクの購入を平成25年度は見送ったことと、高性能なワークステーションではなく、比較的性能の低いPCを4台購入するように計画を変更したため、次年度使用額が生じた。 複数の手法を並列に実験する必要があるため、実験用のワークステーションを複数台購入したいと考えている。
|
Research Products
(3 results)