2014 Fiscal Year Research-status Report
ワークスティーリングを用いた分散並列環境における遺伝子制御ネットワーク推定手法
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24700295
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
木戸 善之 独立行政法人理化学研究所, 生命システム研究センター, 客員研究員 (70506310)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 分散コンピューティング / 遺伝子発現ネットワーク推定 / ジョブスケジューラ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,大規模な遺伝子発現プロファイルによる遺伝子制御ネットワーク推定のための分散並列手法の研究開発を行っている.平成26年度では前年度までに開発したスケジューラフレームワークについて国際会議にて報告を行い,遺伝子制御ネットワーク推定のアプリケーションの適用を目指した.スケジューラフレームワークでは,アプリケーションからのフィードバックのためのインターフェースを設計した.アプリケーションからのフィードバックについては汎用性を重視するとともに,可搬性や軽量であるRESTインターフェースAPIを採用した,スケジューリングアルゴリズムについては空いている計算ノードを逐次割り当てるラウンドロビン方式を採用した.遺伝子制御ネットワーク推定アプリケーションではネットワーク推定を行うが,大規模な遺伝子ネットワークサイズを想定しているため,事前確率を用いたベイズ推定によるネットワーク推定アルゴリズムの並列計算機用にチューニングされたアプリケーションを用いる. これらの研究成果の一部について国際会議,研究会にて報告した. 1. "Performance Characteristics of an SDN-enhanced Job Management System for Cluster Systems with Fat-tree Interconnect", CloudCom2014 Emerging Issues in Cloud (EIC) Workshop, Singapore, Dec. 2014. 2. "生命化学シミュレーションと大規模可視化", 日本化学会情報化学部会 第二回若手の会, 東京, Nov. 2014.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度5月に研究者の異動に伴い,研究拠点間の移動や本務との兼ね合いによって,本研究の開発作業について遅れが生じた.現在の段階でフレームワーク部分におけるアプリケーションインターフェース部分が完了しており,アプリケーション側のフィードバック機構に着手している.来年度で完了する予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究はアプリケーションからフィードバックを考慮したスケジューラを開発し,その上で遺伝子制御ネットワークアプリケーションの挙動を確認する.開発スケジュールが遅れているが,フレームワークおよびその上で動作するスケジューラは汎用性のあるアルゴリズムを利用し,フィードバックは,枝刈りする計算を止める機構のみを利用し,テスト工数を短縮を計る.
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Causes of Carryover |
研究開発が遅れたことにより,当初のスケジュールが後ろ倒しになっているが,開発および研究発表,論文投稿になどで使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度では追加の遺伝子制御ネットワーク推定アプリケーションを動作させる並列計算環境を,開発環境に加える必要があり,来年度前半に計算機を購入する.その後,実験結果をまとめ,論文に投稿し,対外発表を行う.
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Research Products
(2 results)