2013 Fiscal Year Research-status Report
国際標準化を目指したいびき解析による無呼吸症候群自動診断システムの開発
Project/Area Number |
24700498
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
榎本 崇宏 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (90418989)
|
Keywords | 閉塞型無呼吸症候群 / 診断 / いびき解析 |
Research Abstract |
閉塞型無呼吸症候群(OSAS)は新幹線の居眠り事故の原因として社会的に問題視されている疾患である。OSAS患者のいびき音は特徴的であることが知られているが、OSASの確定診断には睡眠ポリグラフ検査を必要とする。しかしながら、睡眠ポリグラフ検査は複数の測定用センサの接触、一晩の入院を必要とするため、簡単に、頻繁に検査を実施する事が出来ないと思われる。それゆえ、国際標準化を目指したいびき解析によるOSAS自動診断システムの開発を進めることは重要な研究課題であると思われる。平成25年度は主に下記4つの研究を進めて来た。 1.平成24年度に提案した、PNARを用いた"いびき"、呼吸音分類法の有効性について更なる検討を重ね、その研究成果をまとめ、論文誌への投稿を行ったところである。 2.ニューラルネットワークを用いたいびき、呼吸音区間検出法を高速化するための新しい方法を開発し、その方法の有用性を確認するとともに、その研究成果をまとめる作業を行って来た。来年度中に、研究成果発表を行う予定である。 3.生体モデルを用いた睡眠音分類法の開発を行い、その方法の有用性について検討を行ってきた。来年度中には、研究成果発表を行う予定である。 4.高精度OSAS診断法の開発を目指して、大規模いびきデータベースから得られた複数の特徴量(特徴ベクトル)を入力した識別器を用いて、OSASを診断する方法の開発を行って来た。現在、その方法の有用性を検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①諸事情により、計画通り、十分な研究時間を確保することが出来なかった。 ②研究成果は得られているが、適切な国際会議にて、発表をする機会を得る事ができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
来年度は,遅れた分を取り返すべく、引き続き、下記研究を実施していく予定である。 ・生体モデルなどから抽出したいびきの特徴量を用いたOSAS自動診断システムの開発 ・生体モデル、振幅情報によるによる睡眠音分類に関する検討 ・ニューラルネットワークを用いた自動音区間検出法の高速化
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
①適切な国際会議での発表の機会を逃した。 ②購入予定のコンピュータの発売が遅れた。 ③研究打合せを計画通り実施することが出来なかった。 ①適切な国際会議での研究発表 ②予定通り、コンピュータの購入 ③研究打合せの実施
|
Research Products
(1 results)