2013 Fiscal Year Research-status Report
舞踊記述法の導入によるリズムダンス教育の系統化と新規授業モデルの開発
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24700623
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三戸 治子 (酒向 治子) 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70361821)
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Keywords | 舞踊教育 / 教育 / 教科教育 |
Research Abstract |
平成24年に中学校1・2年生にダンスが必修化された。「現代的なリズムのダンス」は多くの中学校で導入が検討されつつも未だ系統的な動きの学習内容と指導法が確立されていない。そこでLOD(Language of Dance[ダンスの言語]の略称)による舞踊記述法の導入により「現代的なリズムのダンス」の系統的な授業プログラムを新たに開発することを目的とし、平成24年度には以下の点から研究を行った。 ■平成24年度に行った、授業立案のための①教育現場の指導者(現職中学校教員)に対する指導者意識やダンスイメージの関する質問紙やインタビューを用いた実態調査、および②中学生を対象とするダンスのイメージや態度に関する調査データを分析・考察し、学会発表および学術論文にて成果発表を行った。また、平成25年度には必要に応じて現職中学校教員に対する追調査を行った。 ■授業モデルの実践:中学校教員を対象にしたダンス指導者講習会(2013年8月:岡山県中学校体育連盟指導者講習会)および小・中・高校の教員を対象とした教員免状更新講習(8月:岡山大学)において授業モデル案の実践を行った。 ■授業モデルのプログラム案の映像(DVD化):LODの要素を採り入れた「現代的なリズムのダンス」の授業プログラムを創り、音楽CDとセットでDVD化するという普及啓発のための準備作業を行った。具体的にはロックの「リズムに乗って弾む」という学習内容に着目し、LODの「跳ぶ(spring)」の踏み切りと着地の組み合わせによる5つのパターン(5本の足型)をプログラムの核とした。映像は、指導者が実践しやすいように指導法を含めてのものとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成24年度に、現場の教員の協力を得て当初の予定以上に早く実践や実態調査を行うことができたため、平成25年度はその成果発表の段階に円滑に移行することができた。また、「現代的なリズムのダンス」についての授業プログラム案も映像化し、平成25年度の普及啓発に向けての準備を大幅に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である平成26年度には、平成25年度に作成した授業モデルを実際の教育現場で試行し、関係者の評価を受ける。そこで受けた評価・意見をさらに授業づくりへとフィードバックする。また、授業プログラムの試行の段階で、指導法の検討を行う予定である。
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Research Products
(8 results)