2013 Fiscal Year Research-status Report
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24730360
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
中村 陽人 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (90548489)
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Keywords | 尺度開発 / 構成概念妥当性 |
Research Abstract |
本研究の目的は心理学やマーケティング、消費者行動などの分野で用いられている尺度開発法や構成概念妥当性の検証方法、数値基準に関して広く先行研究をレビューし、より厳密で信頼できる手順や数値基準の確立を目指すことである。 平成25年度は試験的にトップジャーナルの一つであるJournal of Marketing Researchを10年分整理した。調査確認項目をExcelで集計していったが、原文の重要部分を書き抜いたり、尺度開発や構成概念妥当性に関連して、論文の中で用いられた分析手法についても追加で調べることにしたりしたため確認項目も増加し、すでにかなりの分量となってしまった。今後の文献の量を考えるとExcelだけで整理するのは無理であると判断し、データベースソフトAccessをリンクさせて整理する方法を試したが、こちらもあまりうまく行かなかった。そこで、ExcelとオンラインストレージであるEvernoteを使う方法で進めた結果、比較的満足いくような形が得られたためこの方式で進めることとした。共同研究ではChurchill (1979) の方法とNetemeyer et al. (2008) の方法に基づく尺度開発を実際に実施した。また、アメリカでの学会発表の際、海外の研究者と尺度開発法について意見交換することができた。 今年度の成果をまとめると、大量な文献を整理するための方法をある程度固めることが出来たことがあげられる。ただし、これは本質的なところに入る前の準備であり、その準備に予想以上に時間がかかってしまったことで、研究全体のスケジュールからするとかなりの遅れが出てしまったことは確かである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度は文献の整理方法を試行錯誤するのにかなり時間がかかってしまった。また試験的に学生に作業してもらったところ、特定箇所を確認していく作業だけではあるものの、やはり尺度開発や統計分析に関する知識(特に英語の専門用語)が必要であることを実感したため、学生の作業用マニュアルのようなものを作成した(随時更新している)。このように、文献の整理作業方法の確立に予想以上に時間がかかってしまい、結果的にかなり研究が遅れている。ある程度方法が確立したことから、平成26年度はかなりペースをあげて大量な文献を捌いていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
対象ジャーナルのおよそのリストと文献整理方法が確立できたので、今後はひたすら大量の文献を捌き整理していく作業を進めていく。当初は効率性を考え、より方法論に特化したもの、より引用元になっている確率の高いものから優先する(「古いものから新しいものへ」、「心理学系からマーケティング系へ」、「英文から和文へ」)方針であったが、文献整理にかかる時間が予想よりはるかに長かったため、区切りやすく業績としての公表しやすさを考え、「新しいものから古いものへ」、「マーケティング系から心理学系へ」、「英文から和文へ」という方針で進めることにした。文献の量が莫大であることから学生にも協力してもらって進める。今年度の経験を活かし、専門知識をある程度先に身につけさせたうえで、研究の重要性などをきちんと確認して作業を進める。また、専門用語リストや作業マニュアルを随時更新し、確認事項や論文などのリストをより見やすく理解しやすいものにまとめたり、後の確認がしやすいように該当箇所に印をつけさせるなど、工夫して進めていくつもりである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
3月時点で想定していたよりも物品を安く購入することが出来たため、わずかに未使用額が生じた。 次年度の研究費と合わせて消耗品費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)