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2012 Fiscal Year Research-status Report

成人の自閉症スペクトラム障害患者に対する認知行動療法の開発および効果研究

Research Project

Project/Area Number 24730570
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

大島 郁葉  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40625472)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords国際情報交換 / アメリカ
Research Abstract

成人の自閉症スペクトラム障害に対する認知行動療法の開発に向けて、一般健常群において、ヤングスキーマ質問紙、自閉症スペクトラム指数、GHQ精神健康調査票の質問紙検査を行った。そのうえで、自閉症傾向がどのように早期不適応的スキーマと関連しているのか、その関連性についての検討を行った。さらに、実際に自閉症スペクトラムと新案を受けた患者群と、一般健常群(N=350)に対し、上記の同一の検査を行い、その比較検討を試みた。結果は、すべての質問紙に対し、ほとんどの下位項目で患者群が一般健常群より有意な得点が見られた。このことから、自閉症スペクトラム障害の成人患者(N=26)は、その障害特性から様々な不適応体験を生み出しやすく、その結果、早期不適応的スキーマが育成されてしまう。さらに、早期不適応的スキーマは人を非機能的にさせるため、自閉症スペクトラム障害傾向の成人はさらに不適応に陥ってしまう。という悪循環があることが示唆された。
この調査研究をもとに、認知行動療法を用いた援助を成人の自閉症スペクトラム障害患者に行う場合は、早期不適応的スキーマに焦点を合わせることが精神的健康度を上げる一助になる可能性のあることが示唆された。本研究は英文論文化しており現在、英文校正を受けている段階である。英文校正が終了したら、学会誌に投稿する予定である。さらに、今年度のアジア認知行動療法学会にて本研究をポスターで発表する予定である。今後は、この研究成果をもとに、成人の自閉症スペクトラム障害患者に対する認知行動療法のプログラムを作成する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

半年ほど研究計画より遅れている。その理由としては研究者私自身が2011年8月に出産があったためである。そのため、半年ほど、産休育休を取得していた。
今後はなるべく速やかに研究を進めていく所存である。

Strategy for Future Research Activity

今後は、これまでの調査研究を、国内外で研究発表をしていくため、その参加費、渡航費が必要である。また、英文校正費、ジャーナル投稿費が必要である。さらに、プログラム作成時に海外研修を受けるため、その研修費、渡航費が必要である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

プログラム作成時に海外研修を受けるため、その研修費、渡航費が必要である。
なお、昨年度は妊娠出産のため、研究費に未使用額が生じた。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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