2014 Fiscal Year Annual Research Report
保育者養成における「劇表現指導法」のカリキュラム・モデルと補助教材の開発
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24730687
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Research Institution | ARIAKE College of Education and the Arts |
Principal Investigator |
山本 直樹 有明教育芸術短期大学, その他部局等, 准教授 (70586502)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育学 / 保育者養成 / 劇表現 / カリキュラム / 教材研究 / 領域表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の成果をまとめたものとして140ページに渡る報告書を作成することができた。そこには、本研究の目的である「劇表現指導法」のカリキュラム・モデルを同時開講の演劇関連科目の有無の視点の中で考察することができた。また、「劇表現指導法」の具体的な授業の検討の中で、補助教材の研究と開発も合わせて行うことができた。また、「劇表現指導法」の授業担当者へインタビューを行い、その考え方や教材に関することをまとめることができた。その中で特に興味深かったことは、「劇表現指導法」の担当者でそ実習科目や保育の理論的な科目を担当しているひとが割合的に多かったことである。そのような場合は、「劇表現指導法」の授業内の活動の際に、意識的に実習科目で扱う内容にも通じるようなテーマを選択して、劇表現を通して、保育者養成における学生の総合的・統合的な学修を意識している人が多いことがわかった。 「劇表現指導法」の開講調査の中で、37のオムニバス形式等の授業において、部分的に劇的要素を含んだ「表現指導法」の授業が行われていたことがわかった。数的には今回対象とした授業と比べて3倍近く多い。全部ではないがその授業担当者を調べたところ、音楽や造形等を専門とする教員の割合が多かった。劇表現を取り扱うことは、その専門家でなければ難しいとは思うが、現状としてすべてに専門家が配置できるはずはないし、専門外の人が指導するケースがむしろ多い。そうであるとすれば、一つの発想として、演劇を専門としない教員が「表現指導法」において、劇的要素をしっかりと活用できるための方法や内容をわかりやすく提示するという取り組みも、今回のような専門的な「劇表現指導法」のあり方を探るのと同様に、領域「表現」の研究を積み重ねていくためには、重要なテーマであることがわかった。
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Remarks |
http://www7b.biglobe.ne.jp/~dramastudy/
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Research Products
(8 results)