2014 Fiscal Year Annual Research Report
3歳未満児の身体活動を規定する要因の探索と運動発達との関連性に関する調査研究
Project/Area Number |
24730691
|
Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
大和 晴行 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (70522382)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 3歳未満 / 動き / 生活 / 遊び / 養育態度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、運動発達の評価として、平成25年度に実施した「保育士が実感している動きのおかしさ」の質問項目について修正を行うとともに、生活状況、遊び状況、親の遊びに対する態度尺度との関連性について平成25年度に引き続き検討を行った。 1歳から3歳の幼児380名の保護者と担任保育士にアンケートを実施した結果、子どもの活動意欲の低さや座位姿勢の悪さと、「親と一緒に散歩をする」、「親と一緒に歌を歌う」などの保護者との遊びの少なさや、親の遊びに対する態度尺度における「遊びへの積極的関与」の低さとの間に関連性が認められた。また、操作系の動きのおかしさと「お絵かきやぬり絵」、「砂場遊び」といった手指や上肢を使用する遊びの少なさや、散歩などの活動的な遊びの少なさとの間に関連性が認められた。 本研究における平成24年度から平成26年度の一連の研究から、(1)親の遊びに対する態度として、「遊びへの積極的関与」と「遊びの保障と発展的関与」の2因子が確認された。(2)親が遊びに積極的なほど、子どもの遊び経験が多様であり、子どもの活動意欲も高い傾向にあることが確認された。(3)3歳未満児の運動課題として保育士から指摘の多い操作系の動きのおかしさには、お絵かき等の手指を使う遊びの少なさに加え、活発な身体活動を伴う遊びの少なさも影響している可能性が示唆された。本研究で得られた知見は、今後の乳児保育や子育て支援において、子どもの運動面の育ちを支える保育のあり方や親の関わり方を考える上で、一定の意義を有するものと思われる。 こうした、平成24年度から平成26年度で得られた結果を基に、平成26年度はリーフレットの作成と配布を行った。
|
Research Products
(1 results)