2013 Fiscal Year Research-status Report
アジア・アフリカの多言語地域における生活と数学をつなぐ授業からのカリキュラム開発
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24730750
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
中和 渚 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (00610718)
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Keywords | 数学授業開発 / 乗法 / ザンビア共和国 / 数学教科書分析 |
Research Abstract |
本年度においてはザンビア共和国(以下ザンビア)で実施した授業開発と、授業開発に関連する理論についての考察、分析を主に実施した。具体的には第一に、前年度3月にザンビアにおいて実施した数学授業開発のワークショップの分析である。この授業開発では、生活と数学の関連が深く、また数学において基礎となり、またその後の内容にも影響を与える乗法単元に注目して現地教員と授業を開発し、実施し、その内容について協議を行った。これらの内容を3日間のワークショップをおさめたビデオ録画から文章化し、また授業開発の成果と課題について整理を行った。第二に、数学授業開発を実施する上で必要と判断したドイツの数学教育の理論や実践について考察を行い、成果を発表した。特に乗法の理解のベースとなる数の理解について示唆が得られたWIttmannの幼児教育の理論、内容について精査し、間接的にはザンビアの乗法指導においての課題克服に関連づけた。第三に授業開発を広義的にカリキュラム開発ともみなし、ザンビアの数学教育のカリキュラムの特徴を理解するため、アフリカ四ヶ国の教科書分析を他の研究者と実施した。その結果、ザンビアの数学教育の特徴をより明確化した。これによりザンビアにおける数学教育のカリキュラムの特徴や課題をさらに浮き彫りにした。これらの成果として第一の点に関しては成果として発表・発行ができていないので鋭意継続する。第二、第三の点に関しては論文を発表した。その他にもザンビアの教育全般に関する理解を深めるための分析を行い、成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は妊娠・出産のために海外に出張することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでに実施したザンビアの授業開発について分析をさらに加える予定。予定していた日本での協議に関しては、ザンビアについては現地で複数の教員、教育省関係者と既に行っているので必要がない。アジアにおける授業開発に関しては来年度以降実施の可能性を探ることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度、妊娠と出産のため海外調査を実施することができなかったため。 育休復帰後の調査で使用する予定。
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Research Products
(10 results)