2013 Fiscal Year Research-status Report
地域特性に合わせた事前確定的基準と裁量的審査の相互関係に関する米加豪の比較研究
Project/Area Number |
24760501
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
堀 裕典 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任講師 (00614653)
|
Keywords | 都市デザイン:都市デザイン政策 / 景観法:景観条例 / 裁量的開発協議 / デザインレビュー:デザイン審査 / アメリカ:カナダ / カルガリー:ウィニペグ:エドモントン / トロント:モントリオール:サスカトゥーン / シアトル:マイアミ:バンクーバー:ニューヨーク |
Research Abstract |
本年度は、アメリカ・カナダ諸都市における裁量的開発協議制度の整理やその運用実態に関する論文発表を行うと共に、カナダ主要都市における調査研究及び事例分析を中心に行った。サンフランシスコ市における国際学会発表では、アメリカ・シアトル市とカナダ・バンクーバー市の裁量的デザインレビュー制度運用実態の比較研究に関して発表を行い、日本においては、米国100都市におけるデザインレビュー制度の類型化に関する研究発表を行った。なお、本研究の重要参考文献となっている裁量的開発協議に関する米国の書籍に関する文献抄録を発表することが出来た。 カナダにおける研究調査ついては、カルガリー市、ウィニペグ市、エドモントン市、トロント市、モントリオール市、サスカトゥーン市における裁量的開発協議及びデザインレビューの運用実態調査を行った。その一部は論文化され、カナダの一般市街地における裁量的開発審査に関する研究として発表されている。特に、当該論文では、これまで明らかにされてこなかったモントリオール市におけるデザインレビューの実際の運用事例の分析を行っており、これまでにない有用な研究成果となっている。なお、アメリカにおける調査については、昨年より継続してニューヨーク市、シアトル市、マイアミ市における開発許可に関する調査を行った。 なお、本年度は中間年度にあたるため、多くの先生方とのミーティングを主体的に行い、様々な助言を頂くことで、最終年度に向け、より多くの分析視点を得ることができ、質の高い調査分析を行うことが出来た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
米国100都市におけるデザインレビュー制度の分類に関する論文の執筆及びカナダ主要都市におけるデザインレビュー制度の分類に関する論文の執筆を完了できたことや、カナダ主要都市におけるデザインレビューの運用実態調査がほぼ完了し、これまでほとんど制度の概略のみしか文献化されてこなかったモントリオール市におけるデザインレビューの運用実態を明らかにすることができたことは非常に有用な知見を含むものであった点から、おおむね順調に進展していると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の方策としては、オーストラリア主要都市における裁量的開発審査制度の運用実態の調査を行うべく、事前データの整理及び現地調査を行う予定である。なお、並行して、本年度完了した、カナダ主要都市における調査結果の整理及び分析、論文化を行い、より体系化された研究を目指すものとする。
|
Research Products
(8 results)