2013 Fiscal Year Research-status Report
看護学士課程における体系的な新しい生命倫理教育の創出:アジア比較研究
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24790514
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
鶴若 麻理 聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (90386665)
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Keywords | 看護学士課程 / 生命倫理 / 看護倫理 / 生命倫理教育 / 看護系大学 |
Research Abstract |
本研究「看護学士課程における体系的な新しい生命倫理教育の創出:アジア比較研究」の目的は、日本の看護学士課程において広く様々な科目・学年で断片的・分断的に展開されている生命倫理教育の現状と課題を、①シラバス調査、②質問紙調査、③インタビュー調査という3段階の手法を通して明らかにするものである。 本年度は二つの調査を実施した。 一つは、看護系大学における「看護倫理」「生命倫理」のシラバス調査をふまえ、さらに「看護倫理」を有する大学81校の982科目のなかでは、教養、専門科目を通しての倫理教育にかかるマトリックスを作成した。倫理にかかわる内容は、多くの大学で教養、基礎、専門科目、横断的に教えられていた。さらに次の11の内容構成要素のカテゴリーが抽出できた。「倫理学の基礎と原則」「定義」「法・倫理規定等」「歴史」「生命倫理/医療倫理の概念、思想」「看護倫理の基盤概念」「トピックス」「方法論」「安全とリスク管理」「研究倫理」「事例検討」であった。看護学概論などの基礎看護学系科目では、看護者の責務や倫理規定、看護管理に関する科目では、組織倫理や安全とリスク管理などが含まれ、「倫理」にかかわる教育内容が多くみられている。全体的に、「看護倫理」科目はもとより、各科目内で倫理規定や倫理原則は、よく教えられる傾向があった。 二つは、学生が実習においてどのような倫理的問題に遭遇しているのかと望む倫理教育についての質問紙調査を継続的に実施した。学生がよく直面する倫理的問題は、看護職の不適切な言動、患者の尊厳や権利が守られないことであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学生への実習で遭遇する倫理的課題とそのとらえ方、どのような教育を望むのかについて、2学年へ調査を実施するなど、おおむね順調に進んでいる
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Strategy for Future Research Activity |
本年度初めに、看護系大学の倫理教育担当者へ「看護倫理」科目と「生命倫理」科目を担当している科目責任者を対象に質問紙調査を実施予定である。夏にはその調査の分析にあたる。また並行して、我が国で先駆的な倫理教育を実践している専門家へ、継続的にヒアリングを行う。またアジア地域の専門家へも本年度中にヒアリングを完了する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度購入予定のノートパソコンや印刷機の購入をしなかったこと、および大規模量的調査に伴う郵送費や人件費の支出がなかった、さらに一回海外出張ができなかったため ノートパソコンや印刷機の購入、大規模量的調査実施に伴って、封筒、調査票印刷にかかる費用、送付・返信用の郵送費、および人件費で使用予定。またアジア地域へのヒアリングのため海外出張費で使用する。
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Research Products
(2 results)