2014 Fiscal Year Annual Research Report
アドレノメデュリンの炎症性腸疾患治療薬としての実用化へ向けた基盤研究
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24790711
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
芦塚 伸也 宮崎大学, 医学部, 助教 (90468033)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 潰瘍性大腸炎 / アドレノメデュリン / 臨床研究 / トランスレーショナルリサーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】我々は潰瘍性大腸炎(UC)に対するアドレノメデュリン(AM)療法の臨床研究を進めている。これまでに活動性UC患者9例を対象にAM持続静注療法を行い、67%の患者に有効性を認めた(平成25年度報告)。今年度は、副次評価項目の検討として血漿AM濃度、Biomarkerの変化について解析した。 【方法】[対象]活動期難治性UC、[方法]AM 1.5 pmol/kg/min、8h/日、14日間反復投与、[副次評価項目]①血漿AM濃度、②血液Biomarker 【結果】①血漿mature AM濃度 (fmol/mL):前 2.0±0.26、8h 3.9±0.6 (p=0.0074)、24h 1.7±0.2 (ns)、2W 1.7±0.2 (p=0.014)、②血液Biomarker (p値:vs前値):[IL-4 (pg/mL)] 前 8.9±0.95、8h 7.4±0.77 (ns)、24h 7.7±1.4 (ns)、2W 7.5±1.2 (ns)、[IL-6 (pg/mL)] 前 13.4±5.0、8h 7.0±3.1 (p=0.027)、24h 11.1±3.8 (ns)、2W 11.7±2.1 (ns)、[TNFα (pg/mL)] 前 1.6±0.3、8h 1.3±0.3 (p=0.081)、24h 1.6±0.3 (ns)、2W 1.7±0.3 (ns)、[hsCRP (log)] 前 2.9±0.3、8h 2.9±0.3 (ns)、24h 3.0±0.3 (ns)、2W 3.2±0.3 (ns) 【結論】活動性UCに対するAM持続静注により、血漿mAM濃度は約2倍に上昇し、炎症性サイトカインであるIL-6およびTNFαの有意な低下を認めた。これらのサイトカイン変化は基礎研究(炎症性腸疾患モデル動物に対するAM投与実験)で観察された結果と同様であった。
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Research Products
(2 results)