2013 Fiscal Year Research-status Report
母乳性黄疸の発症予防のための遺伝子転写機構の解明のための研究
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24791058
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
松井 克之 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60595924)
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Keywords | 母乳性黄疸 / UGT1A1 |
Research Abstract |
本研究は母乳性黄疸においてUGT1A1の転写調節領域および発現領域のハプロタイプ、ディプロタイプと血清ビリルビン値、各種ホルモン、内因物質、外因物質との関連性を明らかとし、in vitroでの研究結果を臨床的に確認、最終的に母乳性黄疸でも母乳を継続可能な治療法、予防法を提唱することを目的としている。 最近、UGT1A1とアディポサイトカインの関連性が報告されたことにより、新たな知見を取り入れて調査を行うめ本研究の調査項目(各種ホルモン、内因物質、外因物質)の再設定(本研究では生後1か月児ボランティアを対象としていることから採血量に制限が生じるため再設定が必要であった)を行った後、倫理委員会の承諾を得た後、ボランティアを募った。生後1か月児のボランティアに関しては出生後退院までの間に保護者へ事前に説明を行い、1か月健診の際に意思を再確認し、参加の了承を得た上で行った。生後1か月児のボランティアにおいて総ビリルビン平均値は完全母乳栄養児では7.53mg/dlであるのに対して、その他の児(混合栄養やミルク栄養)では3.57mg/dlであった。また、母乳性黄疸とプレグナンジオールとの関連性が報告されているため、1か月児の尿プレグナンジオールの測定を行っていたが、尿中濃度が低く、測定感度以下が大半であった。このた1か月児の尿プレグナンジオールでの評価が困難であることが判明した。遺伝子検査も進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新たな知見を取り入れるため本研究の調査項目の再設定が必要となった。本研究では生後1か月児ボランティアを対象としていることから採血量に制限があるため、慎重な見直し作業が必要であった。その後も生後1か月児ボランティアの研究参加率が高くないことより、必要な検体の集積が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
生後1か月児ボランティアの参加率を上げるためより丁重な事前説明を行って行く。また図書券での謝礼を検討する。その上で血液検体採取を進め、血清ビリルビン値や種々のホルモン、アディポサイトカインを測定する。またDNAを抽出し、UGT1A1の転写調節領域、発現領域を6領域に分けてPCR法で増幅する。増幅産物をダイレクトシーケンス法にて解析する。これらの結果を多変量解析で解析し、UGT1A1の転写調節と優位な関連の高そうなホルモンを推定する。上記の調査結果をもとに転写活性への影響を調べていく。成人ボランティアによる調査は予算の範囲で必要最小限の人数で行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1か月検診のボランティアが十分に集らず、調査症例が少なく、研究の進行が遅れているため。 ボランティアへの謝礼を設定し、研究参加率を上げる。これにより予算内で研究可能な症例を2014年度に集めることは問題なく可能であり、遺伝子解析も含めて研究を進めて行く。
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