2012 Fiscal Year Research-status Report
ES細胞から甲状腺濾胞上皮細胞への分化誘導及び体内でのホルモン産生の研究
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24791762
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
菅野 真史 福井大学, 医学部附属病院, 医員 (90444215)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ES細胞 / F9細胞 / 甲状腺 / Lrh-1 |
Research Abstract |
ES細胞での実験は維持経費が膨大となることから胚性腫瘍細胞であるF9のセルラインを予備実験として用いた。F9細胞はES細胞と同様に未分化マーカーであるSOX2などの因子が発現していることをPCRで確認した。 ホルモンを産生する内分泌器の代表として卵巣が存在するが、卵巣のLRH1は卵巣特異的なプロモーターを持ち、ほかの体細胞とは違う転写因子によって活性化を受け、卵巣特異的なホルモン生合成に関与しているということが昨年我々の研究室で明らかとなった。甲状腺細胞においても同様に特異的な内分泌転写因子があると考えられる。現在ES細胞から甲状腺細胞に分化する段階で特異的に機能する転写因子を検索している。 この段階でES細胞特異的なLrh-1が存在することが判明したため、プロモーターを解析し、未分化能維持や内胚葉系細胞への分化を促す転写因子を検索している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
甲状腺濾胞細胞に分化する転写因子の検索を行っており、甲状腺濾胞細胞を作製するに至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
ES細胞の未分化能維持に関与する可能性のある、ES特異的Lrh-1の解析。 ES細胞、F9細胞を甲状腺濾胞細胞へと分化促す転写因子を発見する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
培養細胞の購入、培養液の購入、PCR試薬、抗体の購入などに予定通り使用する
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