2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24792062
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
進 千春 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30447495)
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Keywords | 支台築造 / ブリッジ / 光弾性実験 |
Research Abstract |
前年度では,下顎第一大臼歯欠損,第二小臼歯,第二大臼歯を想定したブリッジの実物の10倍大,厚み6.0mmの二次元光弾性モデルについて,加工業者との相談をしながら詳細な形態と設計図の製作を行ってきた. 本年度では,このモデルの形態を参考に,これまで当講座において行ってきた研究を参考にレジンコア材,ファイバーポスト,金銀パラジウム合金(メタルコア想定),ジルコニア,ハイブリッドセラミックスを想定した各種材料の加工を進めてきた.ブリッジ支台歯の応力解析について今まで行ってきた研究は支台歯が天然歯想定の場合のみであったため,本研究では単独歯の応力解析の研究を参考にした支台歯形態と材料の選択,加工を進めることになった. しかし,材料の加工を進める過程でこれまで歯根,歯槽骨等のモデルとなる板材を発注していた光弾性実験装置を製作している会社の理光研が営業中止になっていたことから,現存する材料は使用することとし,不足していた歯槽骨の板については新たに材料を模索することとなった.今回設定しているモデルの歯槽骨については300MPaのヤング率を実現する必要があり,これを実現させることが可能な材料を市販の材料で検索したが,かなり小さいこのヤング率を実現している材料を見つけることは不可能であった.このため,エポキシ樹脂の基材,軟化剤,硬化剤の配合を変えることにより弾性係数を調整する必要が生じた.そこで,本科研費で購入した基材:硬化剤:軟化剤の配合を変化させて実験を行い,50:5:25と50:5:40の中間の条件の中間に今回実現する必要のある条件が存在することが判明したため,現在も継続して条件を設定して実験を進めている.今後,上記3者の比率が最終決定したところで板材の加工を進める.これと並行して現在,可能な範囲でブリッジモデルの応力解析を進めている.
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