2014 Fiscal Year Research-status Report
生理学的画像解析による看護師の身体活動評価-筋電位情報に基づく行動過程の画像化-
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24792395
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
吉永 砂織 宮崎大学, 医学部, 助教 (50560596)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 身体活動評価 / 看護学的理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋電位トポグラフィにより動作負荷後に見られた特異的筋活動について個人の詳細分析を行ったところ、日常的な頚肩部の症状(肩こり)を有することが明らかとなった。身体移動を伴う看護技術により、看護師の頚肩部への負荷が懸念されており、実際に看護師の肩こり有訴率も高い事が分かっている。そのため、特異的筋活動の説明性を向上させるために、肩甲帯筋群における熱エネルギーおよび循環動態を労作指標として、肩こり強度の自覚を個人の状態指標として検討した。本年度の課題であった典型的行動系による実証的シミュレーションとして、頚肩部への身体負荷動作として動的および静的な動作負荷を用いた。これらの動作負荷による身体負荷は、労作指標および状態指標に異なる特徴を持つことが明らかとなり、各動作法による身体負荷分散法を見出すための基礎資料を得る事が出来た。これまでの成果について、関連学会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
身体負荷状況について、熱エネルギーおよび循環動態指標を用い多面的な生理評価を行うことで、筋電位トポグラフィにより抽出された特異的筋活動の説明性を向上させる事が出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
筋電位トポグラフィによる身体活動評価に加え、多面的な生理評価を行うことにより、看護師の行動や疲労について詳細な分析を試みる。
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Causes of Carryover |
筋電位トポグラフィによる身体援助の解析を行った結果、身体負荷後に発現する特異的筋活動は不定愁訴との関連があることが考えられた。そのため、被験者の身体特徴について詳細解析を追加することとなった為、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
身体特徴の詳細解析(日常生活における身体負荷内容および自覚症状についての質問紙調査、等尺性運動および等張性運動による筋活動解析)と国際学会発表を次年度に予定しており、未使用額はその経費に用いたい。
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Research Products
(2 results)