2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24792397
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
東恩納 美樹 琉球大学, 医学部, 助教 (50589819)
|
Keywords | 医療安全 / 転倒転落リスクアセスメント |
Research Abstract |
本研究の目的は、簡易転倒転落リスクアセスメントツールおよび転倒転落予防プログラムを開発することである。今年度は、2012年度に実施した簡易転倒・転落リスクアセスメントツール(第1版)の評定者間一致性研究の結果を基に修正した第2版について、内容妥当性、表現の明確さ、利便性について現場のフィードバックを得る目的で新人看護師、事故防止対策委員会委員、精神科病棟看護師を対象にフォーカスグループディスカッション(FGD)を実施した。また、安全管理対策室に所属する医師と第2版についてのディスカッションを行った。ディスカッションの結果および文献レビューを基に再度ツールの修正を行った。 新人看護師FGDは、各病棟から選出された13名の新人看護師を2グループに分け、構成項目の不明確な点や実際にアセスメントする上で判断に迷う点についてディスカッションした。事故防止対策委員会FGDでは、委員会のメンバー(看護師21名)を3グループに分け、第2版の転倒転落リスクアセスメントツールの臨床現場での使用における利便性や問題点についてFGDを行った。精神科病棟看護師FGDでは、精神科病棟看護師3名と副看護部長(前精神科病棟師長)で、第2版の転倒転落リスクアセスメントツールが精神科病棟入院患者の転倒転落リスク要因を網羅できているかディスカッションを行った。安全管理対策担当の医師2名とは、ツールの構成項目の医学的な内容妥当性についてディスカッションを実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2013年度に研究協力病院で新たな看護方式(パートナーシップ・ナーシング・システム)が導入され、ケースコントロール研究などの実施が看護現場の多大な負担になる可能性が高いと判断したため、計画していた研究の遂行が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
2014年度は、まずA病院において2013年4月~2014年3月に発生した転倒転落の発生状況と原因を提出されたインシデントレポートの分析により明らかにする。その結果をふまえ、簡易転倒転落リスクアセスメントツールを完成させ、ツールの信頼性を検証する評定者間一致性研究および妥当性を検証するケースコントロール研究を実施する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の遂行遅延により、研究補助人件費の使用がなかったため 物品費(50,000):レーザーカートリッジ、文具; 旅費 (300,000):医療安全関連の国内学会・国際学会への参加; 人件費 (260,000):研究補助人件費、専門的知識の提供への謝金; その他 (250,000):学会参加費、文献取り寄せ、論文投稿、英文校閲
|
Research Products
(1 results)