2013 Fiscal Year Annual Research Report
アンドレ・ブルトンの美術論とアルバレス・ブラボの写真の相互影響について
Project/Area Number |
24820063
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
長谷川 晶子 京都産業大学, 外国語学部, 助教 (20633291)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | アンドレ・ブルトン / シュルレアリスム / マヌエル・アルバレス・ブラボ / フランス文学 / メキシコ |
Research Abstract |
本研究の目的は、シュルレアリスムを代表する作家アンドレ・ブルトンとシュルレアリスムから影響を受けたメキシコの写真家マヌエル・アルバレス・ブラボの1938年から40年の交流をとりあげ、この交流が両者の創作活動に及ぼした審美的影響を、文献調査、テクスト分析、写真分析によって確定することにある。この目的を実現するため、本研究は1.ブルトンのメキシコ論の分析と資料収集、2.ブルトンとアルバレス・ブラボの交流に関する調査、3.アルバレス・ブラボのメキシコの写真の分析と資料収集の3部からなる。 最終年度である平成25年度は、2.ブルトンとアルバレス・ブラボの交流に関する現地調査を手掛け、メキシコ自治大学図書館にて新聞や雑誌のインタビューや講演の記録を入手すると同時に、ブルトンの滞在したメキシコ市や彼が訪れた土地に関する調査も行い、ブルトンの半年間の活動とアルバレス・ブラボとの交流を再構成した。平行して3.アルバレス・ブラボのメキシコの写真の分析に先立ち、オアハカのアルバレス・ブラボ写真センターやメキシコ自治大学図書館で、メキシコの写真に関する調査を行った。 さらに、ブルトンとアルバレス・ブラボの関係をより大きな歴史的な視野から見直すため、シュルレアリスム研究の第一人者である巖谷國士名誉教授に講演を依頼し、講演会「シュルレアリスムとメキシコ」を実施した。シュルレアリスムとメキシコの関係を包括的に論じたこの講演会には、京都産業大学の教員、学生のみならず、学外からも研究者、編集者を含む合計65名が参加し、活発な意見交換が行われた。それによって、1930年代のメキシコの社会や文化に関する認識を深めることができた。 前年度の成果、メキシコにおける実地調査の結果、講演会で得られた知見に基づいて論文を執筆し、申請者が現在所属している研究機関の紀要『京都産業大学論集』に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)