2012 Fiscal Year Annual Research Report
論理演算を用いた論理パズルにおける自閉症児の探索行動についての実験的検討
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24830125
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Research Institution | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
Principal Investigator |
伊藤 祐康 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 発達障害情報・支援センター, 流動研究員 (70633121)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 自閉症 / 論理演算 |
Research Abstract |
実験は京都大学こころの未来研究センター別館(2F 発達療育室)を利用し、申請者が京都大学博士課程在学当時に療育対応していた自閉症児をリクルートし論理パズル様式の実験を行った。 同様に京都大学こころの未来研究センターにおいて京都市内の小学校からリクルートした定型発達児童を対照群として実験を行った。 これまでに自閉症児23名、定型発達児17名に実験を実施した。自閉症児と定型発達児に対して、さまざまな論理演算を入れ込んだ論理パズルを実施し、どのような論理演算の際に自閉症児が困難を有すのかについて実験的に検討した。 中途の結果については34th Annual Cognitive Science Conference (August 1-4, 2012) のCogSci 2012 Poster Session 1において“how do children with autism solve logic puzzle?”Hiroyasu Ito, Masataka Nobuo としてポスター発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまで、所属する研究機関と被験者の受け入れをしてくれる大学の両倫理委員会の許可を得て実験を開始することができ、論文にまとめていくのに十分な被験者数(定型発達児童17名、自閉症児童23名)を対象として実験を行うことができたため、当初の計画より順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後についてはSPSSを用いて結果の分析を行う。また必要に応じて実験群、対照群の被験者数を増やしていく。分析を行った後、英語の査読雑誌に投稿を行う予定である。また結果についてはヨーロッパ発達心理学会においてポスター発表を行う予定である。
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