2013 Fiscal Year Annual Research Report
心臓MRI検査を用いた放射線治療後の心筋変化の検出
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24890018
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
梅澤 玲 東北大学, 大学病院, 助教 (40633748)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2015-03-31
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Keywords | 放射線治療 / 食道癌 / 心筋障害 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
早期食道癌患者の症例収集を前年度に引き続き行った。書面にて本研究の十分な説明を行い、同意の得られた症例に対して本研究を施行した。適応に関しても慎重に判断して選別した。 全症例で照射前のMRIで遅延造影効果は認めなかった事を確認した。また、照射前に心疾患の既往のない事も確認した。化学放射線治療は全症例予定通り施行され、治療中に心イベントを発症した症例は認めなかった。化学放射線治療前と化学放射線治療終了6カ月後にMRIを撮像し、照射部位に一致した心筋障害(ガドリニウム遅延造影効果)の有無を評価した。再発した症例を除いて、同意の得られた症例はほぼ6カ月後のMRIの撮像を行った。一致の有無に関しては、線量分布図とMRI画像を融合させる事により評価した。この評価にあたり、放射線腫瘍医、放射線医学物理士、放射線診断医と連携して、綿密に遅延造影効果判定や融合方法について検討した。照射野に一致して遅延造影効果を認めた症例も散見された。この時点では臨床症状を呈する症例はいなかったが、十分に経過観察する必要があると考えられ、放射線治療計画の際には心臓への照射を可能な限り減らす工夫をする必要があると考えられる。 遅延造影効果を認めた症例で、臨床的所見との因果関係を調べるために、身体所見・心電図・脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の検査を施行した。また、化学放射線治療後1年6か月から約2年後に改めてMRIを撮像し、新たな所見の有無をみていく。データがまとまり次第、学会発表・論文作成に速やかに取り組む予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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