2013 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦健診における栄養指導システムの構築と臨床導入への提案
Project/Area Number |
24890054
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
白石 三恵 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50632220)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 栄養指導 / 妊婦 / 介入研究 |
Research Abstract |
栄養指導システムの構築・アウトカム評価 [方法]都内A病院にて妊娠19-23週の女性426名をリクルートし、同意を得られた383名(対照群193名、介入群190名)を対象に栄養指導介入に関する非ランダム化比較試験を行った。早産・里帰り分娩等による脱落24名(対照群16名、8名)、データ欠損40名(対照群11名、介入群29名)を除き、最終的に319名(対照群166名、介入群153名)を分析対象者とした。年齢・サプリメントの摂取等について自記式質問票にて情報を得るとともに、妊娠中期(19-23週)および妊娠末期(35-36週)の過去1か月間の栄養素摂取量は、簡易版自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いて評価した。介入群には、妊娠19-23週妊婦健診時のBDHQによる栄養素摂取量の個人結果を次回妊婦健診時に返却し、摂取量が適正量より低い栄養素(タンパク質、鉄、葉酸、カルシウム、ビタミンC)、あるいは、改善が必要な食行動(減塩、欠食、間食)がある場合には、適正な摂取量や食行動に関するリーフレットを配布した。 [結果]対象者の平均年齢は、対照群・介入群ともに35歳であった。妊娠中期のエネルギー摂取量は対照群1528kcal、介入群1543kcal、妊娠末期のエネルギー摂取量は対照群1569kcal、介入群1516kcalであった。妊娠中期から妊娠末期までの栄養素摂取の変化量を両群でMann-Whitney U検定を用いて比較したところ、介入群では蛋白質摂取のエネルギー比、ビタミンB6・ビタミンB12のエネルギー調整摂取量が妊娠末期に増えており、n-6系多価不飽和脂肪酸のエネルギー調整摂取量が妊娠末期に減少していた。 [結論]栄養指導介入を行った項目に対して関連する項目で変化が見られたのは、タンパク質の摂取量増加のみであった。栄養介入時期・介入方法・評価時期については更なる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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