2012 Fiscal Year Annual Research Report
双胎児を持つ母親の母児愛着促進と妊娠―育児期の継続支援プログラムの開発
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24890156
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
佐々木 睦子 香川大学, 医学部, 教授 (90403782)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 双胎妊婦 |
Research Abstract |
本研究では、超音波診断装置を活用した母児愛着形成促進と、双胎妊婦対象の個別相談窓口と母親学級の開設、さらに、双子を育てている母親達との交流や入院中の双胎妊婦訪問によって、妊娠期から育児期までの新たな双胎妊婦の継続的支援に向けたプログラムを開発し、その有効性を明らかにするものである。本研究結果は双胎妊婦を対象とした斬新な支援プログラムとして広く発展させることが可能である。全ての女性が安心して妊娠・出産、育児できる社会の基盤作りに貢献できると考える。 初年度計画は,4次元超音波を活用した双胎妊婦の母児愛着促進の有用性の確認,助産外来と連携した双胎妊婦個別相談窓口とふたごの母親学級開設に向けた準備,および現在双子を育てている母親の双胎妊娠中のニーズ調査である. 初年度は,双胎妊婦7名を対象に妊娠中のニーズに対するインタビューと超音波診断装置による胎児画像視聴後の母児愛着の質問紙調査を実施した. また,双胎妊婦個別相談窓口設置に向けて,助産外来の助産師との意見交換を行った.さらに双胎妊婦個別相談窓口における保健指導媒体作成の基礎資料とするために,双子を育てている母親5名を対象に,双胎妊娠中の不安や要望についてインタビューと質問紙調査を実施した.合わせて,地域の子育て支援施設において,双子の母親との交流を図った. 現在分析中であるが,双子の母親の調査から,「双胎妊婦との交流」や「双子出産に関する制度等の情報提供」等,双胎妊娠中からの具体的支援の必要性を示唆する資料が得られている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「4次元超音波を活用した双胎妊婦の母児愛着形成促進の有用性の確認」は7名の妊婦に実施できた.「助産外来と連携した双胎妊婦個別相談窓口とふたごの母親学級の設置に向けた準備」では,助産外来の助産師との意見交換,また保健指導媒体作成の基礎資料とするために,双子を育てている母親5名を対象に,双胎妊娠中の不安や要望についてインタビューと質問紙調査を実施した.「双胎妊婦と双子の子育てをしている母親との交流の場,こんにちは双子のお母さん作りと入院中の双胎妊婦への病室訪問支援活動に向け、病院内の基盤作りをしていく」は上記2項目の結果に基づき具体的内容を検討する必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,双胎妊婦の対象数を増やし,妊婦中の母児愛着形成促進の有用性について明らかにしていく.さらに,調査結果を基に「双胎妊婦個別相談窓口」,および「ふたごの母親学級」開催に向けた具体的準備を進める.また,「双胎妊婦と双子の子育てをしている母親との交流の場と入院中の双胎妊婦への病室訪問支援活動」に向け、病院内の基盤作り,および地域の子育て支援グループとの連携,さらに保健センターとの連携を進めていく予定である.
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