2013 Fiscal Year Annual Research Report
微小脳出血・軽度認知機能障害とう蝕原性細菌との関連に対する研究
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24890194
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 功 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10636525)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | Streptococcus mutans / Cnm / Microbleeds / 脳血管疾患 |
Research Abstract |
無症候性微小脳出血Microbleeds が脳出血や認知機能悪化の予測因子であること及びコラーゲン結合能をコードする遺伝子(cnm)を有するStreptococcus mutans の脳血管への影響に着目し、症候性の脳血管障害を認めないヒトを対象として、以下の実験を行なった。平成24 年11月から25年3月に実施した145 人の調査において自記式質問票、尿・血液検査、身体測定、歯科検診、認知機能検査に加えてHaache らによって提唱されたSusceptibility-weighted imaging 頭部MRI 撮影法でMicrobleeds を検出し、唾液中のcnm 遺伝子陽性のS. mutans との関連を検討した。 140 人中(5 人は解析対象より除外)、cnm 遺伝子陽性S. mutans を保菌している者(保菌者群)は36.4%(51/140 人)、保菌群及び非保菌者群におけるMicrobleeds の有無の割合は保菌群70.6% (36/51) 、非保菌群7.9% (7/89)で有意な差(p<0.01) を認めた。Microbleeds の発生の原因となりうる高血圧症、糖尿病、抗血小板薬の服用等で調整した後においても、保菌群は非保菌群に対するMicrobleeds 有りのオッズ比は64.5 倍(95%信頼区間: 17.1-242.9)であり、有意にリスク因子となっていた。cnm遺伝子の有無と認知機能との関連は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)