2024 Fiscal Year Research-status Report
新規バイオマーカーによる体外式機械灌流時における心停止下ドナー心機能評価の確立
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24K02530
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
塩瀬 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (30363336)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 光 九州大学, 大学病院, 医員 (30896022)
牛島 智基 九州大学, 大学病院, 助教 (70529875)
満尾 博 九州大学, 大学病院, 医員 (80908864)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | DCD / EVMP / バイオマーカー |
| Outline of Annual Research Achievements |
循環停止下ドナーからの心移植(Donation after Circulatory Death: DCD)にてドナー心採取し体外式機械灌流(Ex vivo machine perfusion: EVMP)による臓器搬送を行う際、現状では灌流中の心機能評価は目視による収縮力の評価とLactate値測定により行われているが、その精度は完璧とはいえない。 本研究では豚6頭を用いた動物実験を行った。生命維持装置中止(Withdrawal of life support therapy: WLST)し、平均大動脈圧が中心静脈圧まで低下した時点をもって心停止と定義し、そこから25分後にEVMPを開始した。体外循環下に上行大動脈・頚部分枝遮断し、大動脈基部から10mL/kg/min灌流を保ち、両心系ベンティングすることで、豚から心臓を摘出することなくEVMPと同様の血行動態を再現することができた。EVMP中に冠静脈洞採血・大動脈基部からそれぞれ選択的に採血を行いバイオマーカー(トロポニンI, NT-proBNP, H-FABP)を測定した。EVMPを2時間維持した後に、上行大動脈遮断解除し、両心系ベンティング終了することで心移植後モデルを確立した。多量のカテコラミン投与下に体外循環離脱し、Pressure-volumeコンダクタンスカテーテルを心尖部から穿刺し左室内に挿入し心機能を評価する。EVMP中に測定したバイオマーカー値と心移植後モデル時に計測した心機能との相関性を評価し、Lactateに勝る相関性があるバイオマーカーを見つけ出すことを目的としている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
EVMP中の回路を確立し移植後モデルまで循環維持するのに試行錯誤を繰り返し、手技の習熟が必要であった。Pressure-volumeコンダクタンスカテーテルによる心機能のデータ収集がまだ行えていない。これから行っていくところである。
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| Strategy for Future Research Activity |
Pressure-volumeコンダクタンスカテーテルを用いてデータ収集を行う。安定したデータが得られなければ温虚血時間やEVMPの時間を変更したり、人工心肺の回転数を変更したり、回路を修正したり、新たな介入方法を検討する必要がある。
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| Causes of Carryover |
未使用が生じた理由:予定よりも消耗品の支出が少なく済んだため、次年度使用額が生じた。次年度に繰り越し令和7年度は消耗品を中心に使用して研究を実施する予定である。
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