2024 Fiscal Year Research-status Report
対人的接近動機を高める介入方法の開発とその効果検証:かかわりマインドセットの転換
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24K06464
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| Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
神山 貴弥 同志社大学, 心理学部, 教授 (00263658)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 智之 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60835487)
有倉 巳幸 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (90281550)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | 対人的接近動機 / 対人態度 / 対人適応 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では社会的動機の中でも対人的接近動機(対人関係において関係性を深めようとする動機)を取り上げて以下の3点について検討する計画であった。【研究1】対人的接近動機を高める介入方法の開発、【研究2】対人的接近動機を高める介入方法が対人関係に対する態度に及ぼす影響の検証(実験室実験)、【研究3】対人的接近動機を高める介入方法が対人適応に及ぼす影響の検証(フィールド実験)。 当初の研究計画段階から、【研究1】については、介入方法の開発に時間を要することが予測されたために、2024年度と2025年度に渡ってこの開発を進めることにしていた。2024年度については、この開発に向けて次の2つのことを実施した。①かかわりマインドセットを測定する尺度の開発 これについてはRudolf(2010)が子ども用の尺度開発を行っていたが、成人を対象とした日本語版尺度がなかったことから、著者に日本語版作成の許諾を得た上で、成人用日本語版のかかわりマインドセット尺度を作成した。この尺度の信頼性・妥当性の検討を2025年度早々に行う予定にしている。②対人的接近動機を高める介入プログラムの試作 この介入プログラムでは、知能観についてのマインドセットを転換するプログラムに倣って、その介入強度を高めるために複数の介入方法を準備している。その1つが生成AIを利用したもので、本年度は生成AIと対話を進めることで対人的接近動機が高められるようなプログラムを開発してくれる業者を選定し、その試作を行ってもらった。これについても2025年度の前半までには完成をさせる予定で、介入方法の1つとして利用することにしている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初から2024ー2025年度で【研究1】対人的接近動機を高める介入方法の開発を進める予定で、できれば2024年度中にその介入方法を定めて、2025年度中にその介入方法の有効性を確認する実験を行う予定にしていた。しかしながら、2024年度中に介入方法を固めるところまで進めることができなかった。 その理由としては、学部内で責任者として行ってきたプロジェクトが最終年度を迎えそちらの遂行に時間を割いたことで、当初の想定以上に本研究エフォートを確保できなかったことにある。また対人的接近動機を高める介入プログラムの1つの方法として、生成AIとの対話プログラムを利用することにしていたが、それを実現する業者を選定するのに時間を要したことも遅れが生じた理由である。
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| Strategy for Future Research Activity |
本年度【研究1】の遂行においてはやや遅れが生じているものの、予定通り2025年度中には【研究1】を遂行し終える予定である。この準備段階でかかわりマインドセットを測定する成人用日本語版尺度を作成したが、次年度、早々にはこの尺度の信頼性・妥当性を検証する調査を予定しており、その成果については次年度の関連学会で学会発表する予定である。また開発した介入方法の有効性を確認する実験結果については、翌々年度の関連学会で発表を行う。 また次年度は【研究2】対人的接近動機を高める介入方法が対人関係に対する態度に及ぼす影響の検証も行い、この成果についても翌々年度の関連学会で発表を行う。 なお【研究2】の実施が、翌々年度にずれ込んだ場合は、【研究3】は大学に入学直後の大学生を対象としたフィールド実験であり、研究の性質上、年度当初からの実施を必要とすることから、その場合は研究期間を1年間延長することを予定している。
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| Causes of Carryover |
本年度中に介入方法を定めることができなかったことに起因する。介入方法の1つとして予定している生成AIを利用した対話プログラムは、業者を決定しその試作まで進んでいるがまだ完成に至っていないために、このプログラムを利用した実験に至っておらずその使用料が発生しなかった。また、介入方法を定めてその有効性を検討する実験に至っていないことから、実験実施に伴い発生する実験補助謝金などの費用がかからず、次年度への持ち越しとなった。
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