2024 Fiscal Year Research-status Report
Development of an innovative perioperative treatment for colorectal cancer using cell therapy with NK-like activity
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24K11891
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
沖 英次 九州大学, 医学研究院, 准教授 (70380392)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 幸滋 九州大学, 大学病院, 講師 (20608864)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | CTC / PMEA |
| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度はがん患者血液からの新しい遊離がん細胞(CTC)の検出手法の開発を主体に検討を行った。 Circulating Tumor Cells(CTC)は、原発巣や転移巣から血流中に排出される腫瘍由来細胞であり、腫瘍の進展や転移に関する重要な情報を有していると考えられる。しかし、CTCは血液中にごく少数しか存在せず、さらに細胞サイズや性質も多様であるため、従来の技術では効率的な検出や解析が困難であった。 我々は、血球細胞と腫瘍細胞の接着特性の違いに着目し、高分子ポリマー(PMEA)を応用した新規コーティングプレートを開発することで、CTCを効率よくかつ選択的に回収する方法を選択している。 PMEAをコーティングしたプレートを用いてスパイク血実験を行った。健常人ドナー血液に蛍光標識した大腸癌由来HT29細胞を混合後、密度勾配遠心法により単核球層を分離し、PMEAプレートに播種し、翌日に洗浄を行って接着細胞数を評価することで回収率を算出した。次に、実際のがん患者(大腸癌、乳癌、食道癌)から採取した血液を用いて臨床血液検体でのCTC回収を試み、蛍光免疫染色(EpCAM陽性、CD45陰性、DAPI陽性)でCTCの同定を行った。PMEAコーティングプレートを使用することで約70%前後の高い細胞回収率が得られ、一方で白血球の付着は有意に抑制されることを確認した(p<0.05)。また、血液保存条件やポリマー構造の違いが細胞回収効率に影響することも示された。一方、臨床血液検体を用いたCTC回収試験では、これまでに29症例の患者検体で検討を行った。CTC likeな細胞を認めた症例は5症例(17.2%)にとどまった。原因としては、化学療法施行後の症例が多く含まれていたことや、癌腫によるCTCの放出量や接着性の違いが影響した可能性が示唆された。これらの点については今後さらなる検証が必要である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床血液検体を用いたCTC回収技術の検討はおおむね順調に推移している。改修したCTCよりワンステップでゲノム検査までできる技術に確立を目指す予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
臨床血液検体を用いたCTC回収試験では、これまでに29症例の患者検体で検討を行った。CTC likeな細胞を認めた症例は5症例(17.2%)にとどまっている。原因として、化学療法施行後の症例が多く含まれていたことや、癌腫によるCTCの放出量や接着性の違いが影響した可能性が考えられるために、今後る検証を進めていく予定。
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