2024 Fiscal Year Research-status Report
唇顎口蓋裂患者の包括的治療効果予測と世代間を結ぶ治療体制構築の実現に向けて
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24K13137
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| Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
石畑 清秀 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (10437957)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山西 整 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (20397780)
岐部 俊郎 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50635480)
手塚 征宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50759777)
野元 菜美子 (木村菜美子) 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (70829481)
西原 一秀 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (30253892)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | 唇顎口蓋裂 / 3次元形態評価 / 包括的治療 |
| Outline of Annual Research Achievements |
唇顎口蓋裂患者は,鼻上顎複合体の先天的な形態異常を有するばかりでなく,成長発育の過程においても,外科手術の影響による瘢痕や顎裂部の骨欠損に起因する様々な顎顔面骨格の形態異常を呈することが知られている.このような,唇顎口蓋裂患者に対する治療のゴールは,生理的かつ対称的な口唇外鼻,顎骨形態ならびに機能を回復することである.近年,我が国における唇顎口蓋裂患者治療の進歩は著しく,形態評価においても良好な結果が多数報告されている一方で,成人期に著しい上顎劣成長に起因した審美障害が残存する症例や口唇外鼻修正術を幾度も希望する患者も存在し,より高みを目指した治療効果判定手法と治療体制を構築する試みが求められていると考える.本研究の目的は,唇顎口蓋裂患者の顔面軟組織形態の偏位の様相と治療効果を客観的に表現できる指標と出生から成人に至るまでの一貫治療の中で再現し得る包括的な形態評価法を確立させ,術後に残存する偏位を引き起こす要因を抽出し,治療効果予測指標を導き出すことである. 本研究を遂行するために,これまで集約された三次元画像試料と新規試料を利用して,[1]解剖学的特徴点の設定,[2]軟・軟組織手術に伴う治療効果,[3]成長に伴う形態変化追跡,[4]治療予測値の妥当性評価を行うことを計画しており,現在,初回唇裂手術の術後経過の形態変化追跡の結果が集約できた.具体的には,術後4歳時には,患側の水平的は位置が大きい傾向があり,鼻翼上縁点,鼻翼最外側点は,健側よりも低く,成長に伴い,その差が拡大し,Z座標値は,鼻翼上縁点,鼻翼最下点で前方方向に成長変化を認めるていた.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究を遂行するために,これまで集約された三次元画像試料と新規試料を利用して,[1]解剖学的特徴点の設定,[2]軟・軟組織手術に伴う治療効果,[3]成長に伴う形態変化追跡,[4]治療予測値の妥当性評価を行うことを計画しており,現在,計画3の途中段階まで結果が集約出来た状態と考えている.2025年度の国際学会ならびに国内主要学会にて成果報告をするとともに,今後,治療予測値の妥当性評価についても検討を進めていく予定である.
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| Strategy for Future Research Activity |
[1]解剖学的特徴点の設定,[2]軟・軟組織手術に伴う治療効果,[3]成長に伴う形態変化追跡,については,今後,症例数をさらに増やし,統計学的検証も進めて行く予定である.また,[4]治療予測値の妥当性評価については,新規症例について,検証結果が合致するか否かについて検証予定である.
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| Causes of Carryover |
当初,予定していた実験機器の購入について,完全に遂行ができていない部分があり,それらの購入に関しては今後速やかに執行する予定である.実験は概ね計 画通りであるために,進行状況に合わせて随時購入していく.また,学会発表,誌上発表にかかる経費が今後必要になってくるために,その他への計上分が今後 執行されてくる予定である.
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