2017 Fiscal Year Annual Research Report
Supraporphyrin Chemistry: Exploration of Novel p-Systems
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25220802
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大須賀 篤弘 京都大学, 理学研究科, 教授 (80127886)
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Project Period (FY) |
2013-05-31 – 2018-03-31
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Keywords | ポルフィリン / ヒュッケル芳香属性 / メビウス芳香属性 / 金属錯体 |
Outline of Annual Research Achievements |
三重縮環ポルフィリンテープの化学は、多様性を増した。カルボニル架橋ポルフィリンアーチテープに加え、1,2-フェニレンを架橋した、八員環内包アーチテープや、スルホニル架橋のアーチテープを合成し、これらが大きく歪んだアーチテープ構造を有していることがわかった。環縮小ポルフィリノイドであるサブポルフィリンの三重縮環ダイマーの合成に成功し、ボウル型化合物の縮環によりかなり湾曲した構造を有していることがわかった。三重縮環コロールダイマーは、ガリウム錯化により構造が湾曲し、ジラジカル性を帯びることがわかった。 サブポルフィリンのメゾ位無置換体であるサブポルフィンや、ビスメゾフリーサブポルフィリンの合成を行い、サブポルフィリンにおける置換基効果の起源を探索した。1つのピロール環を異なるヘテロ環に置き換えた、サブポルフォラクトン、サブポルフォラクタム、イミダゾロサブポルフィリンや、硫黄を含む様々なヘテロ環を導入した分子を作り、環構造の自在な開拓を可能にした。サブポルフィリンのメゾーリチウム種を発生させ、様々な求電子剤との反応を実践した。 安定ポルフィリノイドラジカルの開発が急速に進展している。トリアミニルトリラジカルやトリメチレンメタン縮環ポルフィリン三量体を合成し、これらが高スピン種を基底状態に持つことを明らかにした。安定な[6]ヘリセン縮環ポルフィリンラジカルやメゾメゾ結合ポルフィリンオキシラジカルダイマー、オクタフィリンケイ素錯体の安定ラジカルカチオンなど、実に様々なポルフィリノイドラジカルの開発に成功し、それらの性質を解明した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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