2013 Fiscal Year Annual Research Report
東京首都圏における夏季ヒートアイランドと熱的低気圧・局地的豪雨の発生要因解明
Project/Area Number |
25242028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
三上 岳彦 帝京大学, 文学部, 教授 (10114662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 英人 帝京大学, 経済学部, 准教授 (00396798)
森島 済 日本大学, 文理学部, 教授 (10239650)
日下 博幸 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (10371478)
高橋 日出男 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (40202155)
赤坂 郁美 専修大学, 文学部, 講師 (40574140)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2017-03-31
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Keywords | 気候学 / ヒートアイランド |
Research Abstract |
本年度は、4年間の継続研究年度の初年度であり、年度後半時期における追加採択であったため、まず第一に、広域首都圏に設置する観測機器の選定、およびその購入と整備点検を行った。観測に用いる測器は、無線式温湿度ロガー(120個)、気圧ロガー(50個)、およびデータ回収用のコレクター(10個)で、これらの観測機器の器差補正と校正を行うための恒温恒湿槽を購入した。 次に、観測機器を設置する広域首都圏の地点(小学校・百葉箱)の選定作業を行った。すでに、2006年度より継続観測中の地点についても総点検を実施した結果、設置箇所として不適切な地点(小学校の統廃合、百葉箱の廃棄など)を除いて、新規に設置の地点(候補)を加えた合計120カ所が選定された。 さらに、本研究で連携する東京大学地震研究所のMeSO-net(首都圏高密度地震観測システム)による気圧観測データ(300カ所)のクオリティチェックを行い、本研究独自で設置する気圧観測点(50地点)の地理的分布を考慮しながら、両者を統合した気圧観測網の選定作業を行った。 観測期間ついては、夏季ヒートアイランド解明が主たる目的であるため、5月~10月の暖候期に重点を置き、10分間隔で観測・記録して45日ごとにデータ回収する。回収した観測データは、品質管理を行った後、研究室のサーバーに保管し、随時分担研究者がダウンロードしてデータ解析を行うことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績概要にも記したとおり、本研究の開始が年度後半(10月末)の追加採択通知後であったため、申請時に予定していた暖候期の観測が不可能となり、次年度以降の観測開始に変更せざるを得なかった。しかしながら、短期間ではあったが、次年度に向けて観測機器の購入、点検、整備および観測地点の選定作業を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
追加採択による観測開始時期の遅れはあるが、次年度以降3年間における高密度気温・湿度・気圧観測データを用いて、(1)東京首都圏における夏季の気温分布(ヒートアイランド)と気圧分布(熱的低気圧)の時空間変動とその要因解明、(2)都内の局地的豪雨発生時における気温、気圧と風の収束発散の時空間変動の解析等を行い、従来ほとんどなされなかった高密度観測データを活用した研究の推進を目指したい。
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Research Products
(4 results)