2016 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing the Study of Islam Appropriate for the Global Era of the 21st Century
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25243004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小杉 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50170254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70217462)
長岡 慎介 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (20611198)
今松 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任准教授 (80598938)
森 伸生 拓殖大学, 付置研究所, 教授 (20349202)
山根 聡 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (80283836)
菊地 達也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (40383385)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | イスラーム学 / イスラーム地域研究 / 西アジア・中央アジア / 現代イスラーム / アラビア語原典研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
第4年度目として、それまで3年間の活動と成果を踏まえて、原典資料収集とその解析、イスラーム学の内外の最先端研究の動向調査と評価、今日的問題群の研究会、国際研究集会での成果報告等、積極的に活動を展開し、さらに、「21世紀型イスラーム学の拡充と活用へ向けて――5項目の戦略的提言」を発表した。具体的には、以下のように研究活動をおこなった。 ①現代イスラーム思想の原典資料を、イスラーム学の諸分野のほか、サラフィー主義、ジハード主義など、中東現地で大きな問題となっている思想について重点的に収集してきたが、本年度も必要な文献を精選して収集した。さらに、ウルドゥー語文献コレクションの整理が完了したため、これらの徹底した活用に努め、継続的な調査・解析をおこなった。②イスラーム学の諸分野に関する国内外の研究動向をめぐる研究会を3回、今日的問題群に関する研究会を3回、マレーシア国民大学の研究者との研究打合せ会を1回開催し、多くの有益な知見を得ることができた。③研究の基礎となる「知のインフラ」整備については、<トリリンガル方式>と呼ぶデータ表示の方式を前年度に定めたが、これに基づいてイスラーム学の専門用語集や主題年表の作成作業を大きく推進することができた。④国際的な発信と交流については、マレーシア国民大学との大型の国際シンポジウムを京都で、英国ダラム大学との国際ワークショップをダラムでそれぞれ開催し、研究成果の一部を国際的に発信することができた。⑤若手研究者の育成については、イスラーム学と関わる研究をおこなっている大学院生が研究協力者として非常に積極的に参加した。また、そのうちの2人が優れた博士論文を完成させ、学位を取得した。⑥最終年度に予定されていた戦略的提言について、「21世紀型イスラーム学の拡充と活用へ向けて――5項目の戦略的提言」として1年繰り上げて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
全体的に円滑に研究を進めることができたことに加えて、国際的な研究交流について、連携する海外の研究者たちから非常に積極的な協力を得て、充実した活動を展開することができた。また、若手研究者の育成のための活動を非常に効果的な展開をすることができ、大学院生たちから熱心な取り組みが得られた。最終年度に予定されていた戦略的提言について、すでに質の高い調査と議論ができたため、1年繰り上げて発表した。これに対する内外の専門家の評価を得て、最終年度にはさらに高次の提言をすることが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
4年間にわたって、すみやかな研究の展開をおこなうことができたので、引き続き研究計画に沿って、しっかりと研究を進めていきたい。最終年度には、とりまとめをおこなうとともに、研究成果の刊行・発表を推進したい。現在、中東を中心にイスラーム世界をめぐって大きな政治変動が続いているが、それは本研究プロジェクトの趣旨がまさに現実の動静と合致していたことを物語っており、さらに「今日的問題群」の解析と考察を進め、今後の具体的な社会貢献についても検討したい。今後のイスラーム学のあるべき発展に関する方策について、本年度に発表した戦略的提言について内外の専門家から評価を得て、その高次化をはかりたい。
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Research Products
(35 results)