2016 Fiscal Year Annual Research Report
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25244015
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高田 時雄 京都大学, 人文科学研究所, 名誉教授 (60150249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玄 幸子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00282963)
道坂 昭廣 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (20209795)
藤井 律之 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (50335238)
田良島 哲 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 課長 (60370996)
高橋 智 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (80216720)
永田 知之 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (80402808)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中国文学 / 写本学 / 漢籍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の写本調査は、主として京都大学付属図書館所蔵の貴重書を対象として研究代表者及び分担者いより行われたが、また来年度の予備調査も兼ねて九州国立博物館でも調査を行った。前者については、2016年11月21日および2017年1月17日の両日、清家文庫の御注孝経(重文)、春秋左氏伝、尚書、大戴礼記、中庸、論語など、また新楽府、長恨歌伝、白氏長慶集など計21点の文献を実見し、写本学的調査を行うことができた。また九州国立博物館では、3月に晋書巻八十一の写本残巻及び唐詩残卷を調査し、前者については伝承に関する新たな知見を得た。また髙橋、道坂は台北の故宮博物館に赴いて楊守敬の観海堂旧蔵写本の調査を行い、玄は大連図書館、旅順博物館で古写本の調査を行った。図書館など所蔵機関の写本調査以外にも、古写本関連資料あるいは覆製本などの收集につとめた。 研究成果の発信については、2016年9月に高田及び玄、永田がサンクトペテルブルクで開催されたロシア科学アカデミー東洋写本研究所主催のメンシコフ、チュグエフスキー記念「敦煌古写本」国際学術会議に出席し、論文の発表を行ったほか、学会発表あるいは学術誌等への寄稿のかたちで公開した。それらの一覧は別途掲出する。また研究成果の一般向け速報としてニューズレターの第三号を発行、配布した。その電子版は以下で見ることが出來る。http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~takata/Kaken/NO3.pdf 古写本のデータは継続して蓄積されつつあり、次年度にはそのデータベース化に取り組む計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内の写本調査はまず順調に進んでおり、データ化についても調査で実見したものに加えて、二次資料からの転記を含め、千件近いデータの蓄積が見られ、データベース化の基礎が出来つつある。
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Strategy for Future Research Activity |
国内所藏分については、これまで東京や京都の国立博物館、また国立大学、宮内庁など公的機関の所蔵を中心に行ってきた。しかし民間所蔵機関にも多数の古写本が所蔵されており、鋭意それらを調査することが必要とされる。ただ調査に対する条件にはなかなか厳しいものがあるので、出来る限りの理解を求めつつ、方策を探っていきたいと思う。そのためにもニューズレターの刊行や、ワークショップの開催などをふくめ、広く社会の認知を得るべく努力したいと考えている。
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Research Products
(26 results)
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[Presentation] 試論駢文在日本的傳播2016
Author(s)
道坂昭廣
Organizer
中国古代散文学会第十一届年会曁国際学術研討会
Place of Presentation
広西師範大学
Year and Date
2016-09-03 – 2016-09-04
Int'l Joint Research
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[Presentation] 敦煌“美文範例”初探―以《敦煌秘笈》羽72b為例2016
Author(s)
永田知之
Organizer
"The Written Legacy of Dunhuang" The International Scholarly Conference devoted to the memory of L.N. Menshikov (1926-2005) and L.I.Chuguevsky (1926-2000)
Place of Presentation
Institute of Oriental Manuscripts, Russian Academy of Sciences, St. Petersburg
Year and Date
2016-09-03
Int'l Joint Research
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[Presentation] 再整理敦煌俗文學資料之方法與意義2016
Author(s)
玄幸子
Organizer
"The Written Legacy of Dunhuang" The International Scholarly Conference devoted to the memory of L.N. Menshikov (1926-2005) and L.I.Chuguevsky (1926-2000)
Place of Presentation
Institute of Oriental Manuscripts, Russian Academy of Sciences, St. Petersburg
Year and Date
2016-09-02
Int'l Joint Research
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