2016 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Colonial History: Colonial Administration and Center-Periphery Interactions in Modern Empires
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25244025
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (40281852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 千果子 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00319419)
秋田 茂 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10175789)
前川 一郎 創価大学, 国際教養学部, 教授 (10401431)
河西 晃祐 東北学院大学, 文学部, 教授 (10405889)
小沼 孝博 東北学院大学, 文学部, 准教授 (30509378)
水谷 智 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (90411074)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 比較史 / 植民地 / 帝国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は多くの研究会を主催・共催したが、特筆すべきものとして以下が挙げられる。まず、6月4日にイギリス帝国史研究会との共催で、キングス・カレッジのリチャード・ドレイトン教授に、植民地を支配する欧州諸帝国間の協力における帝国主義と人種主義の関係についてご講演いただいた。6月5日には、秋山徹著『遊牧英雄とロシア帝国』および宇山智彦編著『ユーラシア近代帝国と現代世界』の書評会を開き、コラボレーター論を中心に比較植民地史の方法論を広く議論した。10月16日には、日本国際政治学会で、米国・台湾・日本の研究者によるパネル"Imperial, Post-Imperial, or Pre-Imperial? Global Power Shifts in Historical Perspective"を組織した。2017年3月4日には、世界大戦と植民地、および冷戦と脱植民地化(特に、ソ連のアフリカ進出とイギリスの対応)をテーマに、研究代表者・分担者による報告を行った。 各人の研究成果の国内外での発表および資料調査にも取り組んだ。研究代表者は、中央アジアの1916年反乱を世界大戦と国際関係の文脈で分析する報告(ビシケクとモスクワでの会議)や、ソ連による多民族帝国建設とカザフ民族運動の緊張関係に関する報告(アメリカの中央ユーラシア学会)、近年のロシアの国際戦略を帝国論的に論じる報告(ロシア・東欧学会)などを行った。分担者秋田は2016年9月に、19-20世紀転換期のアジア海運関連資料の収集を、イギリスのBritish Library (Oriental Collections)とNational Maritime Museumで行った結果、「タタ汽船」に関するインド側に残されていない資料を入手し、2017年1月のインドでの国際会議用ペーパーを作成して、新解釈を提示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べた通り、研究会・書評会で多様な話題を取り上げ、特にロシア帝国における中央アジアの位置づけや、アフリカに対するイギリス、フランス、ソ連の関与について集中的に議論をして、メンバーの間で知識・認識を共有できた。その他、国内外のさまざまな場で活発に研究成果を発信できた。イギリス帝国史研究会を始め、関連学会・研究会との交流も深めた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究会で理論と実証の両面にわたり比較植民地史の議論を深めていくほか、最終年度に当たり、国際シンポジウムの開催と、成果論文集の刊行に力を注ぐ。
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Research Products
(43 results)