2014 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア域内100年間の紛争・協調の軌跡を非文字史料から読み解く
Project/Area Number |
25244027
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
貴志 俊彦 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (10259567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 來幸 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (00227357)
石川 禎浩 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10222978)
武田 雅哉 北海道大学, 文学研究科, 教授 (40216908)
川島 真 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90301861)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 冷戦 / 日中戦争 / 広報政策 / 海底ケーブル / 記録写真 / 図画像データベース / プロパガンダ |
Outline of Annual Research Achievements |
1.海外における研究成果の発表:a)ドイツ・ボン大学で2014年度夏学期公開リレー講座実施(2014年6月5日)、同大学ワークショップ実施(6月7日)、b)米国ジョージタウン大学異文化センターで「Public Symposium: Media Cultures of Wartime and Postwar East Asia」開催(2015年9月15日) 2. 国内における研究成果の発表:a)「琉球列島米国民政府(USCAR)制作フィルム」鑑賞・検討会、b)大阪大学と合同ワークショップ「第二次世界大戦後、東アジアにおける『国民歌謡』をめぐるディスコース」、c)神奈川大学と合同研究会「図像資料の研究を考える-戦争と生活」、d)第18回京都大学東アジア勉強会、e)シンポジウム「Remapping Hiroshima: 「ヒロシマ」を(再)マッピングする―核時代の到来・起点としての「ヒロシマ」、f)華北交通論集第1回協議会などで成果発表 3.研究成果の出版:a)貴志俊彦『日中間海底ケーブルの戦後史-国交正常化と通信の再生』吉川弘文館、b)貴志俊彦他編著『記憶と忘却のアジア』青弓社 4.国内外における関連資料の収集:a)ドイツ・ボン大学東アジア研究所所蔵の日本関係古写真調査、b)ロシア・サハリン州サハリン州郷土博物館やサハリン州歴史文書館などで現地研究者と画像資料の合同調査、c)米国National Archives所蔵の琉球列島国民政府(USCAR)広報用映像フィルム、d)写真朝日新聞大阪本社の富士倉庫資料(戦前の報道写真)、e)京都大学人文科学研究所所蔵華北交通写真など。 5.画像データベースの連携・公開:a)米国・ラファイエット大学と絵葉書データベースの国際連携計画に着手、b)公益財団法人東洋文庫と共同して、写真帳『亜細亜大観』データベースおよび雑誌『北支』全ページ画像データベースを構築・公開
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本プロジェクトが、ドイツ、米国、ロシアなど東アジア圏でも注目されるようになり、それぞれの研究組織で成果報告の場が設けられるようになっているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
とくに海外での研究成果の公表に重点をおきつつ、a)米国National Archivesにおける琉球列島国民政府(USCAR)の広報用映像フィルムおよび広報用写真の収集および分析、b)京都大学人文科学研究所所蔵華北交通写真のデジタル化および分析、c)在日華僑の生活・教育写真の収集およびそれらのデジタル化などを進める。その他、ロシア所蔵の東アジア関係図画像資料については、今後も所蔵情報にもとづき調査を継続する。
|
Remarks |
非文字資料に関する資料や研究の情報を共有化している。
|
Research Products
(18 results)