2013 Fiscal Year Annual Research Report
中世・近世移行期における守護所・城下町の総合的研究
Project/Area Number |
25244031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
仁木 宏 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (90222182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 均 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10621427)
本多 博之 広島大学, 文学研究科, 教授 (30268669)
山村 亜希 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (50335212)
秋山 伸隆 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (60142337)
津野 倫明 高知大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60335916)
堀 新 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (80296524)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 城下町 / 守護所 / 清須 / 小牧 / 大坂 / 学際 |
Research Abstract |
(1)研究集会は、守護所シンポ2「新・清須会議」のプレシンポを、2013年12月1日に岐阜で開催した。美濃・尾張の6つの城下町に関する報告があった。同じく守護所シンポ2の準備のための見学検討会を、鳥取(10月)、愛知犬山(12月)、愛知岡崎(1月)、愛知清須(2月)で開催し、各地の城下町構造の特徴を検証した。この他、1617会高知例会(1月)、平安京・京都研究集会「聚楽第」(10月)、同「山科」(3月)も本科研の関連行事として開催した。これら一連の行事をつうじて、室町・戦国時代から織豊期にかけての守護所・城下町についての特徴、発展段階、地域的偏差などの解明を進めた。武家の政治拠点のみならず、港町・寺内町など他種の都市が、城下町とどのように関係しながら展開していたかについても意識的に分析した。それぞれの研究会・見学検討会において、研究代表者はコーディネーターをつとめ、また研究分担者・連携研究者多数が参加した。豊臣期大坂の城と城下町をあつかう連続講演会(3月)も関連行事として催し、多くの市民の参加を得た。 (2)守護所・城下町関連都市法令については、15世紀後半から17世紀初頭にかけて、全国規模での収集を開始した。収集するべき史料の基準、データベース化にむけたデータのあつかい方について議論をかさねた。 (3)守護所シンポ2終了後に開始する、本科研独自の研究集会である「城下町科研」については、徳島(11月)、大分中津(2015年1月)、福井(2015年)などで計画している。地元の研究者の方々と相談し、地域の特質があらわれる研究集会とするべく相談を重ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究集会については、見学検討会もふくめ、当初の予定をうわまわるペースで実施することができた。集会・検討会を通じて、守護所・城下町の特質や地域的特徴などについて知見を深めることができた。 データベースの準備については、年度後半のみの研究期間であったこともわざわいし、いまだ形として示すことができておらず、必ずしも計画通りとはいえない。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)研究集会については、8月の守護所シンポ2「新・清須会議」を皮切りに、徳島、中津、福井、名古屋などで準備している。準備作業をより一層充実したものにするとともに、多くの研究者に参加いただき、守護所・城下町研究の発展に資するものになるようにする。2015年には、大坂城下町(落城400年記念)シンポジウムも大規模に開催する。 (2)データベースについては、当面、守護所・城下町関連都市法令DBの暫定公開の準備を進める。城下町DBの準備も開始する。 (3)多面的かつ的確に研究を推進するため、研究員・RA・アルバイトなどを雇用する。研究に必要な機器類、図書などを購入する。
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Research Products
(15 results)